◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 日本ボクシング史上最高のスーパーファイトが、ついに実現する。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥とWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人が、5月2日に東京ドームで対戦することが6日、正式発表された。

尚弥は「格の違いを見せる」と自信をみなぎらせ、中谷も「最強の名称をいただきたい」と勝利への意気込みを語った。また、尚弥の弟でWBC世界バンタム級王者の井上拓真は、WBC同級4位・井岡一翔の挑戦を受ける。井岡が勝てば、日本男子初の5階級制覇となる。会見にはテレビカメラ20台、報道陣約200人が詰めかけた。

 互いに32戦全勝同士。米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)では尚弥が2位、中谷が7位につける。軽量級世界最高峰の激突だ。

 トータルの完成度では、尚弥が群を抜いている。左ボディー、右ストレートの一撃の破壊力、完璧な距離感でポジショニングを自在に操るディフェンス。昨年9月のアフマダリエフ戦では「打たせずに打つ」スタイルで五輪メダリストを翻弄(ほんろう)した。中谷を指導するルディ・エルナンデス・トレーナーが海外メディアで「潤人がKOできる可能性は低いが判定なら勝てる」と発言。これに対し尚弥は「僕に判定では勝てません」と断言した。

 身長で8センチ上回る中谷は、ロングレンジの左ストレートと、接近戦での左アッパーが武器。ともに一撃で試合の流れを変える威力がある。スーパーバンタム級転向2戦目で、どこまで適応できるかもポイントとなる。

 ◆過去の主な日本人同士の世界戦

 ▽1967年12月14日・小林弘―沼田義明(蔵前国技館) 史上初の世界戦日本人対決。「雑草男」小林が「精密機械」世界スーパーフェザー級王者・沼田に12回KO勝ちし王座獲得。

 ▽94年12月4日・辰吉丈一郎―薬師寺保栄(名古屋レインボーホール) WBC世界バンタム級の王者・薬師寺と暫定王者・辰吉による王座統一戦。薬師寺が2―0の判定勝利。

 ▽2000年10月11日・畑山隆則―坂本博之(横浜アリーナ) 2階級制覇を達成したWBA世界ライト級王者・畑山の初防衛戦。4度目の世界挑戦となる「平成のKOキング」坂本に10回KO勝ち。

 ▽07年10月11日・内藤大助―亀田大毅(有明アリーナ) WBC世界フライ級王者・内藤の初防衛戦。試合前から両者は舌戦を繰り広げた。内藤が最大10点差の判定勝ち。

反則を繰り返した亀田大はライセンス1年間停止処分を受けた。

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