◆WBC 1次ラウンドB組 米国15―5ブラジル(6日・米テキサス州ヒューストン=ダイキン・パーク)

 WBC優勝候補本命の米国代表が、初陣となるブラジル戦で大勝を飾り、白星発進を決めた。打線は、2個の死球を含めた計19四死球をもらって“大荒れ”な展開となり、15得点を挙げた。

 米国代表は23年の第5回大会では決勝で日本に敗れて準優勝。17年の第3回大会では頂点に立ったが、過去5大会で優勝したのは1度だけで、雪辱に燃えている。この日のオーダーは1番からウィット、ハーパー、ジャッジ、シュワバー、ブレグマン、ローリー、アンソニー、バクストン、チュラングとメジャー選手がズラりと並ぶ豪華なラインアップ。先発マウンドにはジャイアンツのローガン・ウェブ投手が上がった。

 初回は、ジャッジが1死二塁から西武のボー・タカハシ投手の127キロのスライダーを完璧に捉え、飛距離405フィート(123・4メートル)の特大の一発を左中間スタンドに運んだ。3―1で迎えた5回には、9番チュラングに走者一掃の適時3点二塁打が飛び出すなど、7―1と引き離した。

 5回からは先発のウェブに代わって2番手右腕のM・ワカ(ロイヤルズ)がマウンドに上がった。だが、3イニング目の7回には2死二塁から中前適時打と、左中間2ランを浴び、7―4とされた。さらに8―4で迎えた8回には、3番手左腕G・スパイアー(マリナーズ)が、初回先頭打者弾を放ったラミレスに再びソロを許し、8―5と3点差に迫られた。

 それでも9回にはハーパーが1死二塁から右前適時打を放つと、1死満塁からブレグマン、ローリーに2者連続押し出し四球で、6点にリードを広げた。さらにアンソニーにも右前適時打が飛び出した。その後もピート・クローアームストロングに押し出し四球、さらにボークや内野ゴロの間にも得点を奪い、この回だけで一挙7得点となった。

 同代表の打線は主将を務めるMVP3度のジャッジ、同2度のハーパーの「MVPコンビ」が、待望の初出場で中軸を担う。捕手史上最多60発のローリー、大谷と本塁打王を争ったDHシュワバー、若きスター遊撃手ウィット、昨季35発のバクストンら爆発力は圧倒的だ。さらに投手陣も昨季サイ・ヤング賞に輝いたスキーンズ(パイレーツ)、スクバル(タイガース)の2人が強力。昨季限りで現役を引退したはずだったサイ・ヤング賞3度で通算223勝のカーショー(元ドジャース)も名を連ねるなど、投打で紛れもない史上最強軍団となっている。

 7日(同8日)のイギリス戦には、昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞左腕スクバル(タイガース)が先発する予定。その後は9日(同10日)にメキシコ戦、10日(同11日)にイタリア戦を予定している。

編集部おすすめ