第102回箱根駅伝(1月2、3日)でチーム史上最高の2位となった国学院大の前田康弘監督(48)、新主将の野中恒亨(ひろみち、3年)、辻原輝(ひかる、3年)らが8日、スポンサーシップ契約を結んでいるライフネット生命の本社(東京・千代田区二番町)で、同社が主催した小中高生と保護者対象の「国学院大学陸上競技部一日特別入部」イベントに参加した。前田監督や選手は、競技や普段の生活に関する質問に対し、誠実に時にはユーモアを交えて回答。

また、国学院大が毎日、行っている補強トレーニングの一部を指導した。

 競技と学業の両立について、前田監督は一番の優等生として新主将の野中を紹介。人間開発学部健康体育学科の野中は、小中高の教員資格を取得するため、通常の卒業単位の2倍近いの単位取得を目指しており、3年終了時ですでに154単位を取得したという。「毎日『きょうやることリスト』をまとめています。通学で電車で移動中もできることをやっています」と野中が話すと、小中高生から感嘆の声が上がった。

 1万メートルで日本人学生歴代6位の27分36秒64の自己ベスト記録を持ち、学生3大駅伝で区間賞3回。学生トップランクの野中は卒業後は実業団に進み「28年のロス五輪は1万メートルでチャレンジしたい」と明かす。その一方で、両親が小学校の先生という環境で育った野中は「(現役引退後の)セカンドキャリアとして、小学校の先生になってみたい、とも考えています」と柔らかな笑みをたたえて話した。

 国学院大は25年度の学生3大駅伝では、10月の出雲駅伝を快勝して連覇。全日本大学駅伝では4位。箱根駅伝では、従来の総合記録を1分12秒も更新する大健闘だったが、3連覇した青学大に敗れ、2位。26年度は、野中主将を中心に、念願の箱根駅伝初優勝を目指す。

 前田監督は「一日特別入部」の小中高生に「可能性は無限大です。可能性を自分で決めてしまったら、そこでゲームセットです」と熱く訴えた。その言葉は、自分たちへの言葉でもある。最後のあいさつで前田監督は「来年、箱根駅伝に優勝して、また、ここで皆さんとお会いしたいです」と、きっぱりと話すと、会場には、大きく温かな拍手が沸き起こった。

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