プロレスリング・ノア「APEX CONQUEST 2026 in YOKOHAMA」(8日、横浜武道館)観衆1904

 プロレスリング・ノアは8日、横浜武道館で「APEX CONQUEST 2026 in YOKOHAMA」を開催した。

 メインイベントでGHCヘビー級王者・Yoshiki Inamuraが拳王と5度目の防衛戦を行った。

 王者にとってかつて加入していた反体制ユニット「金剛」のリーダーだった拳王との防衛戦は待望だった。元日の日本武道館でOZAWAを破り、次期挑戦者に指名するもマサ北宮が乱入し妨害されるなど実現しなかった。2・11後楽園ホールで「T2000X」杉浦貴を突破した試合後に拳王がリングインし「昔、ここ後楽園ホールで言ったよな。お前には期待している。そして俺の位置まではい上がってこい、と。Inamura、よくはい上がってきたな!」と感動を表し「次は俺がGHCヘビーのベルト行かせてもらうぞ!お前がチャンピオンで俺が挑戦者。このシチュエーション、俺はむちゃくちゃうれしいぞ!」と宣言し5度目の防衛戦が実現した。

 3・1後楽園での6人タッグでの前哨戦で拳王は、Inamuraへ「お前が海外に行く前、ここ後楽園ホールで言ったよな。会社が期待しているのは清宮(海斗)一本だって。お前が海外へ言っている間、清宮からOZAWAに代わり、今ではOZAWAから所属でもない客を呼ぶ内藤哲也一本になったぞ!」と突きつけ「オイ!Inamura!歯がゆくないのか?今のこの状況、ムカつくことないのか?来週、横浜武道館でお前の闘争心をもって勘違いしてるヤツらに分からせてやろうぜ!来週、タイトルマッチ楽しみにしているからな」とメッセージを送った。王者は「ミスター拳王の言う通り!ありきたりのワードでなくミーとミスター拳王にしか見せれないファイトを絶対にやるんで、それを楽しみにウエイトしてください。すべてをぶち壊します」と決意した。

 迎えた横浜決戦。内藤が欠場でも昨年3・2の同所での大会の1605人を上回る1904人の観衆を呼び込んだ戦いは、拳王がローキックで先制すると、場外戦でInamuraがチョップの連打で優位に立ち、リング上で強烈なエルボーで挑戦者を倒した。拳王も右ハイキックでダウンを奪った。

 立ち上がれないInamuraを拳王は無理やり引きずり起こすとコーナーに振ったが王者は体がふらつきダウン。いきなり窮地に立たされたInamuraだったが何とか蘇生しタックルで逆襲。打撃の連打、コーナーへの圧殺攻撃からのエルボードロップを落とした。

 エルボーの相打ちから挑戦者のミドルキック、王者はエルボーを食い込ませるとラリアットを浴びせた。10分が経過。トップロープに昇った王者は、早くもDIS CHARGEを浴びせ試合を決めにかかったが拳王がかわした。再びトップロープに昇った王者を拳王は右ハイキックで止めると、雪崩式ブレーンバスターを浴びせたが、Inamuraは立ち上がりエルボーで逆襲。ここから王者のエルボーと挑戦者の蹴りが交錯。エルボーをかわした拳王が投げっぱなしドラゴンスープレックスを放ち優位に立ち15分が経過した。

 トップロープに駆け上がると必殺のP・F・Sをさく裂。カウント2で返されると、今度は拳王スペシャルで右腕を決め、顔面を絞め上げた。懸命に耐えた王者はロープに逃げたが再び拳王はP・F・Sを腹に食い込ませフォールを奪うもロープブレイク。続いてトドメの炎輪を狙ったがInamuraがセカンドロープに上がり、雪崩式無双で大逆転した。

 白熱の激闘は、20分を超え、拳王が張り手を浴びせれば、Inamuraは掌底でダウンを奪った。王者がラリアットを敢行すると拳王はミドルキックで迎撃も止まることなくラリアットをのど元に食い込ませた。さらに挑戦者をたたき付けると、必殺のDIS CHARGEで圧殺し5度目の防衛に成功した。

 勝利のリング上でマイクを持ったInamuraは「ミスターーーー拳王さん、ハードすぎてワードが出て来ないや。やっぱりユーはストロングなレスラーでスーパーストロングなファイターです」と絶賛し「ユーがいたからこそミーは折れずにプロレスリング・ノアでプロレスを続けることができました。本当にありがとうございました!」と感謝した。

 そしてファンに「ビッグなわがままを言わせてもらいたいと思います」と切り出し、次期挑戦者を「世界を知る。そしてWWEのエクスペリエンスを持つそんな人とファイトがしたいです!フー・イズ・マイ・ネクストチャレンジャー?」と呼びかけると、WWEに参戦経験のある前王者のKENTAがリングインした。

 KENTAは「違う。違う。俺の話をしにきたんじゃない。WWEのエクスペリエンスを持って俺の友達でもあり、新しいWhite Raven Sqwadのチームメートを紹介しに」と切り出すと花道に「T2000X」ヨシタツとアルファ・ウルフが現れた。

 KENTAは「違う、違う…ヨシタツじゃないよ」と否定すると、ウルフとヨシタツに襲撃されマイクを奪われた。ヨシタツは「KENTA、お前は期待されまくってたのにケガで終わった人間だろ」と切り捨て「世界最大のレスリングイベント、レッスルマニア。日本人男子選手が最後に勝利したの、いつか知っているか?」と問いかけ「2013年3月だよ。あれから16年、誰一人勝者として引き上げる者はいなかった。最後に勝者としてあの花道を引き揚げたのは、この俺だ」と誇り「俺の推薦だったら納得できるだろ?次、GHCヘビー級選手権、次期挑戦者はT2000Xアルファ・ウルフだ」と勝手に決めつけた。

 これに激高したInamuraは、ヨシタツを蹴散らすとウルフに背後から襲撃されるも退散させ「ゲットアウト!」を連呼し排除した。王者は「ミスターKENTA、ユーのフレンド楽しみにウエイトしておきますよ」と呼びかけ「ヨシタツが来ると残念だな」とつぶやいた。リングに1人残ったInamuraは観衆に感謝し「まだまだ防衛していくんで、Yoshiki Inamuraからキープ・ウォッチングしてください」と締めた。

 バックステージでInamuraはヨシタツに「残念というワードしか見つからないです」とため息をつき、混沌(こんとん)とした次期挑戦者について「アルファ・ウルフ…ワンダフルなレスラーです。ミーは彼とファイトしたいと思っていました。ミスターKENTA、面倒くさい相手は先に倒しておきたいのがミーの本心ですので、先にアルファ・ウルフ、ヤツを倒してからユーのフレンドとファイトできるのを楽しみにしておきます」とウルフと6度目の防衛に挑むことを約束した。

 ◆3・8横浜全成績

▼GHCヘビー級選手権試合

〇王者・Yoshiki Inamura(21分59秒 DIS CHARGE → エビ固め)挑戦者・拳王●

 ▼GHCジュニアヘビー級選手権試合

〇王者・AMAKUSA(12分10秒 開国 → エビ固め)挑戦者・マーク・トゥリュー●

 ▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合

挑戦者組・〇ドラゴン・ベイン、アレハンドロ(17分52秒 ツイスターベイン → エビ固め)王者組・ダガ、小田嶋大樹●

 ▼シングルマッチ

〇清宮海斗(9分35秒 4の字式エビ固め)ガレノ●

 ▼8人タッグマッチ

OZAWA、マサ北宮、杉浦貴、〇ヌル(9分10秒 マウントヌル → 片エビ固め)KENTA、遠藤哲哉、HAYATA、小柳勇斗●

 ▼タッグマッチ

丸藤正道、鶴屋浩斗(8分53秒 ヘッドロック)アンヘル・レイエス、RYUSEI●

 ▼8人タッグマッチ

〇アルファ・ウルフ、カイ・フジムラ、タダスケ、政岡純(6分43秒 パッケージパイルドライバー → 片エビ固め)Eita、キーロン・レイシー、ブラックめんそーれ、稲畑勝巳●

 ▼6人タッグマッチ

小峠篤司、〇モハメド ヨネ、大原はじめ(7分31秒 キン肉バスター → 片エビ固め)征矢学、谷口周平、髙橋碧●

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