◆オープン戦 阪神2―3巨人(8日・甲子園

 一塁ベース上で表情を崩さない泉口と好対照に、ベンチと左翼スタンドのG党が沸き立った。0―1の5回1死満塁で初球の外角151キロを中前へ運び、決勝の2点適時打だ。

初回は右翼への三塁打、8回は三塁手のグラブをはじく内野安打と3方向へ3安打。オープン戦2度目の猛打賞で打率5割3分8厘も「続けていけるように」と満足感はみじんもなかった。

 守備もさすがの安定感だ。両軍無得点の4回1死一、三塁で三遊間への不規則なバウンドの強烈なゴロを逆シングルで好捕。二塁で封殺も「握り替えで少しロスして1点を取られる形になった。シーズンで重い1点になる可能性もあるので、(併殺を)取り切りたかった」。併殺崩れで先制点を与えたことを反省したのも、高みを見据えてるからこそだった。

 前夜(7日)はWBC・侍ジャパン対韓国戦の激闘をチェック。「すごい試合でしたね。純粋に応援していました」と宿舎の部屋でスマートフォン越しにくぎ付けだった。昨季ベストナイン&ゴールデン・グラブの活躍を継続すれば、28年ロス五輪やWBCの次回大会のメンバーに選出される可能性は十分にある。

 昨季3割打者の猛アピールに「ずっといいですし、とにかくいいものは続けてほしい」と阿部監督。

26年開幕オーダーは不透明だが、競合相手が見当たらないほど存在感を示す泉口が“当確1号”に近いことは間違いない。今年も中心選手の一人として、巨人を支えてくれるはずだ。(内田 拓希)

金村義明Pointo 泉口は昨年の経験から自信がみなぎっている。5回1死満塁からの2点打も、きっちりとスイングしているから中前へ抜けていった。8回のダルベックの中飛で一塁からタッチアップしたのも、二塁走者の佐々木と連動した好走塁。走攻守に隙のない選手になってきたね。

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