◆WBC 1次ラウンドC組 日本4―3オーストラリア(8日・東京ドーム)

 スタミナ切れの心配が無用だから最初から飛ばせたし、腕も振れた。所属チームの西武とロッテではエース格の隅田と種市が、無失点で降板した先発・菅野の後を受けて救援登板。

本職のリリーフに勝るとも劣らない見事な投球で、流れを引き寄せた。

 「僕で試合は動くだろうなと思っていたので。思い切っていきました。(24年の)プレミア12でも第2先発だったので、その経験を思い出しながらやっています」

 試合後に声を弾ませたのは勝利投手の隅田だ。2番手で登板し6回には失策も絡んで1失点したが、踏みとどまった。3回2安打1失点(自責0)で、最速153キロの直球にチェンジアップ、フォークを交えて7奪三振。リリーフでのWBC7奪三振は23年中国戦の戸郷、同年チェコ戦の宮城に並ぶ日本最多記録となった。

 吉田が逆転2ランを放った後、8回に登板した種市も連夜の快投だ。1回11球を投げて無失点、2奪三振。7日のWBCデビューから合計2回完全、5奪三振の圧巻投球となった。

 阪神・石井、西武・平良、パドレス・松井と、開幕前に救援投手の故障による離脱が相次いだが、代替招集の隅田、かつて救援の経験がある種市が見事に代役を果たした。進出が決まった準々決勝以降も、ここぞの場面でマウンドに向かう。

高木豊Point 種市は真っすぐでもフォークでも三振が取れ、安定感が抜群だ。2発を浴びた大勢に不安が残ることを考えれば、抑えは種市に任せたほうがいいように思える。ただ、そうすると8回を誰にするのか、という問題は残る。種市にはスタミナもあるので、2イニングを託す手もある。隅田は投げている球は素晴らしかったが、6回に足の速い走者に三盗を許し、先制点を奪われた。こういう国際大会でスキを見せてはいけない。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

記録メモ 5回から2番手で登板した隅田(西)が5回に2、6回に3、7回に2の計7奪三振。リリーフ投手のWBC奪三振7は23年の1次ラウンド・中国戦の戸郷翔征(巨)、同チェコ戦の宮城大弥(オ)に並び3人目の日本人最多となった。プロが参加した99年以降の主要大会(WBC、五輪、プレミア12)を含めても7が最多で、他に04年アテネ五輪1次リーグのオランダ戦で黒田博樹(広)が記録している。

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