巨人の阿部慎之助監督(46)が9日、石塚裕惺内野手(19)に若さを前面に出してほしいと要望した。高卒2年目の期待の右打者はオープン戦打率1割4分3厘。

結果以外の部分にも注目する指揮官は「何でアピールしていくのって若さでしょ」と大きな声、覇気のある前向きな姿勢を求めた。10日のソフトバンク戦(宇部)は若手主体の予定で、必死なプレーに期待した。

 期待が大きいからこその熱いメッセージだった。阿部監督は高卒2年目の有望株の名前を自ら挙げて切り出した。「石塚は19歳だから。それでバカスカ打てって言ったって無理じゃん。何でアピールしていくのって、若さでしょ」。結果を細かく問うつもりはない。必要なのは1軍最年少のフレッシュさだと強調した。

 今季は初の1軍キャンプスタート。坂本、ダルベック、リチャード、荒巻との激しい三塁争いの中、那覇に移動後は練習試合に4番でも出場した。ここまでのオープン戦は14打数2安打だが、打つ、打たないという以前に大事なことがあると説いて、こう続けた。

 「練習でどこにいるか分からないから。そういう別のところでアピールしてほしい。あいつどこにいるんだって探しちゃうから。どこでノック受けてるんだって。『もういっちょお願いしまーす!』とか。そういうの出していこうぜって」

 昨年、シーズン終盤に1軍で経験を積ませた際には「近未来レギュラーを張ってもらわないといけない人だから」と石塚への思いを語っていた。高卒と大卒で違いはあるが自身と同じ巨人のドラフト1位。少なからず重圧を感じていることは察している。だから、結果を気にしすぎて小さくなったり消極的にならないでほしいとの願いもある。

 例に出したのは元ソフトバンク、巨人の「熱男」こと松田宣浩氏(現侍ジャパン野手総合コーチ)だ。「マッチみたいにずっと『わあ』って言っていればいいんだよ。それで存在感を出すしかない」。

前向きな明るさ、覇気がプレーに好影響を及ぼすはずだ。

 この日は都内でセ6球団の監督が出席するイベント後、空路でチーム宿舎のある北九州に移動した。10日のソフトバンク戦は若手主体で石塚も三塁で先発予定。「勝つためにどう貢献するか考えてやってほしい。結果ばかり気にしてもしょうがない。今できることを必死にやってほしい」。19歳らしい、がむしゃらな熱いプレーを待っている。(片岡 優帆)

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