第6回WBC1次ラウンド(R)を3連勝で1位通過した日本が、米マイアミで行われる14日(日本時間15日)の準々決勝に「必勝リレー」で臨む可能性が9日、浮上した。先発はドジャース・山本由伸投手(27)に託し、2番手で“奪三振男”のロッテ・種市篤暉投手(27)か、メジャー通算48勝のエンゼルス菊池雄星投手(34)を投入するプランが候補に挙がる。

対戦が有力視されるD組のドミニカ共和国、ベネズエラ撃破に万全の策で挑む。

 マイアミ行きを決めた侍ジャパンが秘策を準備し始めた。8日のオーストラリア戦を4―3で制して1次Rを3連勝。1位突破が決まった。終盤までもつれる激闘から一夜明けて、一部選手によるピックアップ練習を見守った井端監督は準々決勝以降の戦いについて「総力戦ですよね、当然。向こう(マイアミ)に行ったら、負けたらそこで終わりになるので。どんどん投手はつぎ込んでいく」と明言。惜しげもなく状態の良い投手を投入する構えを示した。

 4強進出を懸けて対峙(たいじ)するD組の相手は、ドミニカ共和国かベネズエラが有力だ。ともに大物メジャーリーガーを中核とした超強力打線を擁しており、いかに侍投手陣が失点を少なくしてゲームメイクしていくかがカギを握る。大一番の先発には台湾との1次R初戦で2回2/3を無失点に抑え白星を飾ったエース・山本を立てる。球数制限80球の中で可能な限りイニングを消化して、後続にバトンを託す。

 試合の流れを大きく左右するのが、2番手の存在だろう。ここでキーマンに浮上しているのが種市と菊池だ。山本と同学年の種市は、6日の韓国戦で同点の7回に登板し、3連続K斬りで1回無失点と圧巻の投球で逆転勝利を呼び込んだ。8日のオーストラリア戦でも1点リードの8回に登板し、1回を2奪三振で完璧に抑えた。計2回で打者6人から5三振で、奪三振率は驚異の22・50をマーク。150キロ中盤の直球とフォークが武器で、首脳陣は特に軌道がまばらなフォークは外国人打者に有効と見ており、守護神と2番手の“両にらみ”で起用方針を決めることになりそうだ。

 一方の菊池は昨季33登板で7勝を挙げるなど、MLBで48勝を積み上げた実績とメジャーリーガーとの豊富な対戦経験がある。韓国戦では初回に3失点したものの、2回以降は修正し3回を投げてゲームをつくった。仮に山本との“メジャーリレー”が実現すれば、2人で最終盤までイニングを消化し、抑えにつなぐ算段が立つ。

 マイアミから始まる“絶対負けられない戦い”。準決勝以降ではオーストラリア戦で4回零封の好投を見せた菅野らも出番を待つことになる。「総力戦」で大会連覇への勢いを加速させる。

 ◆WBCでの投球数制限と登板間隔 1次Rは65球だったが、準々決勝は80球、準決勝以降は95球を超えると次打者に投球できない。50球以上投げたら中4日、30球以上か連投した場合は中1日を空ける必要がある。

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