◆WBC 1次ラウンドC組 日本―チェコ(10日・東京ドーム)

 3連勝ですでにC組1位突破を決めた侍ジャパンが、すでに敗退の決まったチェコを迎え撃つ。ただ、単なる“消化試合”とはならなさそうだ。

不振の選手にとって、復調のきっかけをつかむための貴重な場となる。

 その筆頭が近藤健介外野手(32)だろう。NPB屈指の安打製造機が、今大会はここまで3試合ともスタメン出場しているが、まさかの12打数ノーヒット。8日のオーストラリア戦では8回1死満塁の好機で代打を送られていた。大谷、鈴木、吉田、岡本、村上と長打力が光るメジャー勢が並ぶ打線の中で、高いコンタクト率を誇り、広角に打ち分けられる近藤の存在は貴重。本調子ならば攻撃の戦術の幅をもたらすだけに、一刻も早い復調が待たれる。

 また、ここまで野手で唯一未出場の小園海斗内野手(25)や、佐藤輝明内野手(26)、森下翔太外野手(25)ら、出場機会が少なかった選手にも多く打席を経験させるチャンス。首脳陣も負けたら終わりとなる準々決勝以降へ向けて、個々の状態を見極め、最善手を構築するための貴重な確認の場となる。

 それは投手陣も同じことが言える。中日・高橋宏斗投手(23)が今大会初登板となる先発マウンドに上がる。20歳だった前回大会でも代表入りし、決勝の米国戦でも中継ぎで登板。トラウトから三振を奪うなど、世界一に貢献した。

井端監督も「強いストレートと彼のフォークボールというところだと思いますのでね。その強いストレートで押していって、最後落とすっていうピッチングをしてもらえればいいかなと思います」と期待する。同じくここまで登板のない中日・金丸夢斗投手(23)も登板が予定されており、渡米する前に代表全選手が出場することになりそうだ。

 指揮官は「向こう(米国)に行ったら、負けたらそこで終わりになるので。どんどんピッチャーはつぎ込んでいこうかなと思っています」と米国本土での戦いは総力戦となることを示唆。実戦勘を取り戻すためにも、単なる消化試合にはなり得ない。

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