ドジャース佐々木朗希投手(24)が10日(日本時間11日)、米アリゾナ州グレンデールのキャンプ地で行われたホワイトソックスのマイナーリーガーを相手にした練習試合で登板したと、複数の現地メディアが報じた。

 米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のドジャース担当ファビアン・アルダヤ記者は自身の「X」(旧ツイッター)に「佐々木朗希はホワイトソックスのマイナーリーガーを相手にキャンプ地で投げた。

4回、1安打、0失点、1死球、9奪三振。59球投げてストライク40(空振り17)。先頭打者に安打を浴びたが、7者連続三振を記録。フォークボールを多く投げ、誰もバットに当たらなかった」と投稿した。

 この日は日本時間で「3・11」。2011年の東日本大震災から15年を迎えた。朗希は生まれ育った岩手・陸前高田市で小学3年生の時に被災。自宅は津波で流され、9歳にして父・功太さん(享年37)と祖父母を亡くした。朗希も母・陽子さんと兄、弟の4人で老人ホームに身を寄せたが、そのショックから立ち直れたきっかけは父が教えてくれた野球だった。「(野球に)夢中になって、そこから交流関係だったり、自分の性格も影響を受けた。なければいけないものだし、助けられた」と感謝を示したこともあった。

 マイナー契約でドジャース入りした朗希は昨年、現地時間の3月11日(同12日)にオープン戦に登板した。

4回1安打無失点と好投し、カブスとの東京シリーズ第2戦の先発を内定させた。つまり、メジャー昇格を決めたことになる。

 今年のWBCには参加していない朗希だが、前回23年大会に出場した際は「3・11」のチェコ戦で世界デビュー。初回に失策絡みで失点したが、3回2/3を投げ2安打1失点8奪三振。東日本大震災から12年たったその日にWBCでは日本人最年少での勝利投手となり、故郷・岩手、被災地に勇気を与えた。「今日、このマウンドに立てたことに感謝しています。僕が投げている姿で何か感じてもらえたらなと思います」と当時は話していた。

 メジャー2年目となる今季は、昨季の救援転向を経て再び先発ローテ入りを目指す立場。今季のオープン戦はこの日まで2試合で1勝0敗ながら、防御率18・90。前回3日(4日)のガーディアンズ戦では初回にグランドスラムを被弾。1死も取れずに降板となったが、特別ルールで2回から“再登板”すると立ち直り、2、3回を完全に抑えていた。最速は99・3マイル(約160キロ)と球威は力強く、立ち上がりの投球が課題となっていた。

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