◆WBC 1次ラウンドB組 米国6―8イタリア(10日・米テキサス州ヒューストン=ダイキンパーク)

 WBC1次ラウンドB組でまさかの“ジャイアント・キリング”が起きた。イタリアが米国との「全勝対決」で快勝。

3連勝で2大会連続の準々決勝進出に王手をかけた。11日(日本時間12日)には現在2勝1敗のメキシコと1次ラウンド最終戦に臨み、勝てば4連勝で文句なしの8強。負けた場合は米国を含めて3チームが同勝敗で並ぶ。

 WBCの規定では3チーム以上が同勝敗の場合、当該チーム間の対戦成績で決まるが、それでも同じ場合は失点率、防御率、打率、抽選の順に決定する。メキシコがイタリアに勝った場合、米国を含めて当該チーム間はそれぞれが1勝1敗。そのため、まずは失点率が優先されるが、イタリアはこの日の米国から8得点したことが有利に働くかもしれない。

 米国先発は昨季メッツでメジャーデビューし、8試合で5勝1敗、防御率2・06をマークした有望株の右腕マクリーン。イタリアは初回に3者連続三振を喫したが、0―0の2回。2死から6番ティール(ホワイトソックス)が左翼席へ先制ソロ。なおも2死一塁から8番アントナチが右中間の米国ブルペンに追加点となる2ランを打ち込んだ。メジャー経験のない23歳はホワイトソックス傘下マイナー所属。侍ジャパンの村上宗隆内野手(26)の同僚2人がジャッジ(ヤンキース)らを擁する史上最強の米国代表を相手に一発攻勢を見せた。

 イタリアは4回にも7番カグリオンが2ランで5点リード。6回には先制弾を放ったティールが二塁打を打った際、一塁を回ったところで負傷交代となったが、この回は米国のミスにもつけ込んで犠飛や暴投などで3点を追加。8―0と最大8点リードをつけた。

 投げては先発右腕のロレンゼン(ロッキーズ)が5回途中2安打無失点と快投。その後リリーフ陣が3発を浴びるなど米国の猛追を許したが、リードを守り抜いた。9回はクローアームストロング(カブス)の2打席連発となるソロで2点差まで迫られたが、最後は米国主将のジャッジを空振り三振で試合終了となった。

 ベンチ内にはイタリア名物「エスプレッソコーヒー」のマシンを設置している。アメリカのようにスター選手をそろえているわけではないが、メジャー通算70本塁打のパスクアンティノ(ロイヤルズ)ら実力者も在籍。金星の勢いそのままに、メキシコ戦でも勝利を狙う。

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