◆WBC 1次ラウンドB組 米国6―8イタリア(10日・米テキサス州ヒューストン=ダイキンパーク)

 優勝候補の筆頭・米国代表がダークホースのイタリアに足をすくわれた。屈辱の今大会初黒星。

国際大会でイタリアに敗れたのは2007年11月9日のIBAFワールドカップ(台湾)で2―6で敗れて以来となる歴史的な黒星。1999年の豪州インターコンチネンタル杯以降の両国の通算対戦成績は米国の38勝2敗となった。

 これで米国の準々決勝進出は11日(日本時間12日)のメキシコ対イタリアの結果次第となった。イタリアが勝てば1次ラウンド突破となるが、メキシコが勝てば失点率によって順位が決まる。「本当に厳しい。選手もフラストレーションを感じている。でも、仕方ない。それは我々の責任。適所適材で人材を配置したが、最後は決め切れなかった」と、デローサ監督は肩を落とした。

 準々決勝進出を“誤認”していた。指揮官はこの日の試合前にテレビ出演し、準々決勝進出を果たした前提でコメント。試合後の記者会見でメディアに指摘され、「言い間違いだった。

計算を完全に間違えていた」と語った。前日に2勝0敗同士の対決となったメキシコとの大一番を制し、3勝0敗となったが、1次ラウンド突破はまだ確定していなかった。

 前日の試合後、選手らは日付をまたいで午前0時30分ごろまでロッカーに残って野球談議に花を咲かせていたとも明かしており、報道陣からは「少し安堵(あんど)していたのか」と、油断を指摘する質問も。「そうは思わない。イタリアが素晴らしかったということ。敬意を払わなければならない」とデローサ監督。確信していた8強は他力本願となった。

 怒とうの猛反撃も、あと一歩及ばず。6回表終了時点で0―8とまさかの展開から、その裏にヘンダーソン(オリオールズ)が右中間へ反撃の口火となるソロ本塁打でチームを目覚めさせる。クローアームストロング(カブス)が7回に3ラン、9回に右翼席へ2打席連発となるソロと放って6―8と2点差まで詰め寄り、なおも2死一塁としたが、最後の打者ジャッジ(ヤンキース)は空振り三振に倒れ、試合終了。惜しまれたのは6回の3失点。序盤の失点が歯車を狂わせたのか、失策や暴投などらしくないプレーが連発。

結果的には2点差の幕切れとなっただけに、ミスで重ねた失点が響いた。

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