J2北海道コンサドーレ札幌DF福森晃斗(33)が11日、全体練習に完全合流した。前節7日のアウェー・松本戦(0●3)に先発し、前半の45分出場。

札幌への移動日となった翌8日の朝、頭痛と腹痛を発症し、夜には38度4分の熱が出た。オフ日の9日に熱は下がったが、食事も取れず、体重は2キロ落ちた。

 その影響で宮の沢での今季初練習となった10日は途中から別メニューになるも、11日はフルメニューを消化。「10日は体がきつかったけど、今日はそこまでではなかったので。もう問題ない。良かったです」。14日のアウェー・磐田戦への出場のめどが立ち、安どの表情をみせた。

 期限付き移籍先の横浜FCから3年ぶりに復帰した今季、全5試合でピッチに立っている。務めるボランチの位置は「プロになって継続してやるのは初めて」。これまでのセンターバック左とは異なる場所も「元々攻撃は好きだし、もっと前線に絡みたいというのは心にあった」。念願だった位置だけに、意気に感じ、積極的に取り組んでいる。

 Jリーグ屈指と称される高精度の左足からのキックを生かし、セットプレーのキッカーに加え、攻撃を組み立てている。

ただチームは5試合で1勝4敗。勝利もJ3長野戦のPK勝ちでグループ最下位にとどまる。「サポーターには『申し訳ない』のひと言しかない」。そう悔いる結果を変えるため、誓いを立てる。「今は自分たちが川井(健太)監督の提示を体現できていないだけ。練習からパス1つのずれにこだわる。シュートを1本決めきる。守備で体を張る。修正どころは分かっている。体現してより質のいいサッカーができるようになれば、負ける要素はない」と言い切った。

 勝利をたぐり寄せるべく、“負の連鎖”は断ち切る。横浜FC在籍時も札幌の試合は全て見た。

画面越しに思っていたのは「失点しても点は取り返せるという、勝者のメンタリティーじゃないが、それがあまりないのかなと」。実際にプレーしても同様に感じる流れを止めるべく、若手らと積極的に対話をしている。

 「失点してもポジティブさを11人が出さないと、サポーターからしても『またこういう展開かよ』となる。調子が良い時の札幌は3点取られても全然いける雰囲気があった。その時を知ってる自分なりが、そういう方向に持っていかないといけないから」。心身とも強くなるために、16年目のベテランが仲間を鼓舞していく。(砂田 秀人)

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