東日本大震災の発生から15年となった11日、福島市出身でJ1清水の宇野禅斗主将(22)が当時を振り返った。

 2011年3月11日午後2時46分。

当時小学1年生だった宇野は、友人と下校中だった。「住宅街の道路を歩いていたら、塀がバタバタと倒れてくる状況でした」と回想する。突然訪れた非日常に、「揺れも今まで感じたことがないもので、小学1年生だったので何が起きているのか分からなかった。本当にびっくりしました」と語った。

 震災の日は今も心に刻まれている。「2月の終わり頃から、もうそろそろこの日が来るのかという気持ちになります」。内陸に位置する福島市は津波による被害こそなかったが、自宅では家具が倒れ、外に出ると電柱が倒れている光景が広がっていた。

 大好きなサッカーも思うようにできなかった。屋外での練習が難しく、フットサルや体育館でのトレーニング、試合を行う日々。それでもサッカーを続けられたことに感謝している。「家族やチームに支えてもらって、こうして今もサッカーを続け、プロとしてプレーできています」。震災後、友人の中には引っ越しを余儀なくされた人もいた。

「福島県民として本当に辛い出来事でした。年月がたっても、その気持ちは変わりません。感謝の気持ちを忘れずにサッカーを続けていきたいです」と前を向いた。(伊藤 明日香)

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