◆オープン戦 ソフトバンク15―2巨人(11日・みずほペイペイ)

 巨人・中山礼都外野手(23)がソフトバンク戦に「6番・右翼」で先発し、右翼フェンス直撃の適時打などマルチ安打をマークした。1軍再合流後、2試合連続安打。

侍ジャパンにサポートメンバーとして帯同した経験をレギュラー定着に生かす。一方の投手陣は先発のフォレスト・ウィットリー投手(28)=前レイズ=が1回5失点で、4番手の戸郷翔征投手(25)も3回3失点。6投手で計11四死球でオープン戦25年ぶりとなる15失点を喫し、阿部慎之助監督(46)も苦言を呈した。

 グッとタメをつくり、思い切りバットを振り抜いた。中山の打球は勢いを落とさず右翼フェンス上部を直撃。一塁で止まらざるを得ないほど強烈な打球だった。1―10の4回1死二塁。大津の高めチェンジアップを捉えた。「すごく良いチェンジアップだなというのは横から見てて思っていたので、浮いてきたやつだけ逃さないようにと思ってゾーンを上げました。いい打撃ができて良かったです」。チームが大敗したこともあり、淡々と振り返った。

 2回無死二塁では大津の初球、真ん中直球をはじき返す右前安打でチャンスを広げ、その後の得点につなげた。

オープン戦2試合で8打数3安打。8回の守備では一塁に入る“テスト”もこなした。「緊張しながら守っています」としながら「そこ(内野も守れる)が自分の強みでもありますし、シーズンを戦っていれば1、2試合はこういう試合もあると思う。できませんじゃなくてできるようにこれから練習していきたい」。レギュラー奪取へ力強く語った。

 2月中旬から侍ジャパンのサポートメンバーとしてトップレベルの選手と接した。大谷や鈴木らの打撃練習を見て学び、技術だけではなく試合に向かう集中力にも驚いた。「試合になったらスイッチが変わる感じもありますし、打席の中での集中力も本当にすごいなと思いました」。この日は序盤に大量失点したが「ああいう試合展開だからこそ1打席を無駄にしないように」と気を引き締めて臨み結果を出した。侍の経験は無駄にはしない。

 WBCで中京大中京時代のチームメートの中日・高橋宏が先発した10日のチェコ戦(東京D)は宿舎の自室でチェック。5回途中無失点の好投を目に焼き付けた。

「力強いボールを投げ込んでいたので、さすがだなと思っていました」と刺激を受けた。「ちゃんとした大会に同じユニホームを着て一緒に戦いたい」。世界の舞台に立つという、新たな目標もできた背番号40がチームに勢いをもたらす。(臼井 恭香)

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