◆WBC 1次ラウンドB組 メキシコ―イタリア(11日・米テキサス州ヒューストン=ダイキンパーク)

 主将のジャッジ(ヤンキース)、スキーンズ(パイレーツ)らを擁し、史上最強と言われる米国代表の運命が決まるWBC1次ラウンド(R)B組の最終戦が11日(日本時間12日)、行われ、メキシコとイタリアが対戦した。

 イタリアは2回に今大会無安打だった4番パスクアンティノ(ロイヤルズ)が先制ソロを放つと、1―0の4回には前カブスの2番バルティが左翼席へ1号ソロ。

3本塁打で米国を撃破した前日に続き、一発攻勢で有利な展開に持ち込んだ。5回には9番ノリのスクイズで追加点。さらに2死満塁からマーシー(マーリンズ)が右前へ2点適時打を放ち、5―0とリードを広げた。

 パスクアンティノといえば、侍ジャパン大谷翔平ドジャース)に“最速を出させる男”としても知られる。23年WBCでは両者が準々決勝で対戦し、大谷はメジャー移籍の18年以降では最速の102マイル(約164・2キロ)をマークして空振り三振を奪取。昨年6月にはMLBのレギュラーシーズンで激突し、大谷がメジャーの公式戦では自己最速となる101・7マイル(約163・7キロ)をパスクアンティノに対して計測していた。

 パスクアンティノは6回先頭でも右翼ポール際に1試合2発となるソロ本塁打を打ち込んだ。ベンチには「エスプレッソマシン」が設置されており、ホームランを放った選手がエスプレッソを飲むセレブレーションがある。この日まで4番は作る側に徹していたが、ようやくイタリア名物を飲むことができた。

 イタリアはここまで3戦全勝で、メキシコは2勝1敗。この日イタリアが勝利すれば、3勝1敗の米国はメキシコを上回り2位が確定する。だが、メキシコが勝利すると米国、イタリアと3チームが3勝1敗で並ぶ。

勝敗で並んだ場合、当該国同士の対戦成績で順位を決めるが、全て1勝1敗。その場合は失点率(失点/守備のアウト数)で決まる。10日(同11日)の米国―イタリア戦の終了時点での失点率は

米国  =0・203

メキシコ=0・208

イタリア=0・222

※小数点以下第4位以下は切り捨て

 メキシコがイタリアから9回までに5点以上取って勝利した場合、米国が1次R突破。一方で4得点以下の勝利だとメキシコ、イタリアが準々決勝に進出、米国は敗退という条件だった。しかし、5回までにイタリアが5得点したことで、メキシコが4得点以下で勝利することが不可能となり、米国の“他力突破”が決定的となった。

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