◆WBC 1次ラウンドB組 メキシコ1―9イタリア(11日・米テキサス州ヒューストン=ダイキンパーク)

 主将のジャッジ(ヤンキース)、スキーンズ(パイレーツ)らを擁し、史上最強と言われる米国代表の運命が決まるWBC1次ラウンド(R)B組の最終戦が11日(日本時間12日)、行われ、大勝のイタリアが4戦全勝で1位突破を決めた。米国は“他力”で2位突破が決定。

悪夢の1次R敗退を免れた。

 イタリアは2回に今大会無安打だった4番パスクアンティノ(ロイヤルズ)が先制ソロを放つと、1―0の4回には前カブスの2番バルティが左翼席へ1号ソロ。3本塁打で米国を撃破した前日に続き、一発攻勢で有利な展開に持ち込んだ。5回には9番ノリのスクイズで追加点。さらに2死満塁からマーシー(マーリンズ)が右前へ2点適時打を放ち、5―0とリードを広げた。

 6回には打撃不振を脱したパスクアンティノが2発目となるソロを右翼ポール際へ。7回にも敵失絡みで加点し、23年大会4強のメキシコを寄せ付けない圧倒的な戦いを披露した。パスクアンティノは8回にも右翼ポール際にソロを放ち、WBC史上初となる1試合3発の偉業を成し遂げた。ベンチでは本塁打を打った選手が「エスプレッソマシン」で抽出したコーヒーを飲むセレブレーションがあり、主砲は計3杯を口にした。

 投げては先発のメジャー通算109勝右腕ノラ(フィリーズ)が5回4安打無失点5Kと快投。リリーフ陣も強力メキシコ打線の反撃を1点に封じた。

 試合前の時点でイタリアは3戦全勝、メキシコは2勝1敗だった。

この日イタリアが勝利すれば、3勝1敗の米国はメキシコを上回り2位が確定。だが、メキシコが勝利すると米国、イタリアと3チームが3勝1敗で並んでいた。勝敗で並んだ場合は当該国同士の対戦成績で順位を決めるが、全て1勝1敗となり、失点率(失点/守備のアウト数)で順位が決まっていた。10日(同11日)の米国―イタリア戦の終了時点での失点率は以下の通りだった。

米国  =0・203

メキシコ=0・208

イタリア=0・222

※小数点以下第4位以下は切り捨て

 この日メキシコが勝った場合でも9回までに5点以上取って勝利すれば、米国が1次R突破。4得点以下の勝利だとメキシコ、イタリアが準々決勝に進出、米国は敗退という条件だった。ただ、5回までにイタリアが5得点したことで、メキシコが4得点以下で勝利することが不可能となり、米国の1次R突破が決定的に。スター軍団が17年大会以来の世界一奪還に望みをつないだ。

 この結果、米国とメキシコを連破してB組1位通過のイタリアは準々決勝でA組2位のプエルトリコと対戦。C組1位の侍ジャパンが準々決勝を勝ち進むと、準決勝の相手はイタリア対プエルトリコの勝者となる。

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