◆WBC 1次ラウンドB組 メキシコ1―9イタリア(11日・米テキサス州ヒューストン=ダイキンパーク)

 主将のジャッジ(ヤンキース)、スキーンズ(パイレーツ)らを擁し、史上最強と言われる米国代表の運命が決まるWBC1次ラウンド(R)B組の最終戦が11日(日本時間12日)、行われ、大勝のイタリアが4戦全勝で1位突破を決めた。米国は“他力”で2位突破が決定。

悪夢の1次R敗退を免れた。

 この結果を受け、名物司会者のK・ローゼンタール氏は米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」に記事を投稿。「米国代表はWBCで“救われた”。今度はそれを生かす必要がある」と題したもので、「この辛くも生き残った結果に関して、アメリカはイタリア系アメリカ人たちに感謝すべきかもしれない。この日メキシコを大会から敗退させたからだ。特に5回無失点の好投を見せたノラと、3本塁打を放ったパスクアンティノの活躍は大きいものだった」。続けて「米国代表は獲得した賞金をイタリア野球連盟に寄付すべきかもしれない。イタリア代表全員にアルマーニのスーツを用意するとか、スプリングトレーニング中のイタリア系メジャーリーガーを残りのWBC期間だけ貸し出すとか…」とジョークを交えて展開した。

 米国は前日10日(同11日)にイタリアに6―8で大金星を献上。スター選手をそろえながら、この日の結果次第では1次R敗退となる可能性があった。イタリア戦の試合前にテレビ出演した際、デローサ監督がすでに準々決勝進出を前提とした発言をしていたことなども批判を浴びていた。

 ローゼンタール氏は記事の中で「今回の“救済”で、特にデローサ監督は感謝すべきだろう。

もしアメリカが8強に入れなかった場合、その影響は非常に大きく、痛みを伴っていたはずだ。笑いものになり、SNSやメディアだけでなく、デローサの発言を傲慢(ごうまん)だと感じていた国際野球関係者からも批判を浴びていただろう。その場合、デローサが3回目の代表監督を務めることはほぼなかっただろう。さらに大きな問題は、将来アメリカ人選手がWBCにどれだけ参加するかだ。今回の代表選手たちは、23年大会の盛り上がりと、日本の大谷翔平がトラウトから空振り三振を奪って大会を終わらせた悔しさに動機づけられている。彼らはチームメートと過ごす時間や、国のためにプレーすることを楽しんでいる。しかし、もし今回が失望に終われば、かつてのようにWBCに対して懐疑的な選手が増えるかもしれない」と指摘した。

 今後に向けては「スター選手が集まる以上、出場機会の問題は必ず生じる。どのスポーツでも、個人的な不満を抑える一番の方法は勝つことだ。米国代表は2度目のチャンスを手にしている。米国の野球ファンにとって、WBCはまだ歴史の浅い大会で、しかもスプリングトレーニングの最中に行われる。しかしデローサとUSAベースボールは23年の敗戦以来、この瞬間のために準備してきた。

そして他の国々はこの大会を本気で重要視している。優勝すれば、イタリア戦の前の騒動は単なる小さなハプニングとして記憶されるだけだ。デローサと米国代表はイタリアが与えてくれた“救いの一杯の水”に感謝し、ここからは冷静に、慎重に進むべきだろう」と述べた。

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