3月12日に現役引退と種牡馬入りが発表された、24年の天皇賞・春を勝ったテーオーロイヤル(牡8歳、栗東・岡田稲男厩舎、父リオンディーズ)が、13日朝に栗東トレセンを退厩した。

 同馬は天皇賞・春を制覇したあとは、脚もととの不安との戦いが続いた。

8歳の今年も、復帰を目指して帰厩していたが、左前脚の繋靱(けいじん)帯炎を再発したため、北海道浦河町のイーストスタッドで種牡馬入りする予定になっている。

 主戦を務めた菱田裕二騎手は「無事に種牡馬に入れることができて、すごくうれしく思います。テーオーロイヤルには、初めての経験や初めての感覚を味わわせてもらいました。すごくたくさんのことを学ばせていただき、感謝しています。子どもに乗りたいですね。どんな子が誕生するのか楽しみですし、種牡馬として活躍してほしいです。レースだけでなく、普段またがったひと鞍ひと鞍が楽しかったですし、本当に幸せでした。テーオーロイヤルに学ばせてもらったことを、今後の騎手生活に生かしていきたいです。(天皇賞・春は)あそこまで人馬一体の感覚は、味わったことがなかったです」とコメント。

 同馬を担当した栗原渉調教助手も「長く担当をさせてもらったなかで、いろいろな経験をさせてもらって、特別な馬でした。故障が多くて、申し訳ないと思う気持ちですが、こうやって種牡馬になれて晴れ晴れしく思います。天皇賞のあと、復帰できなかったのはファンの方も心残りだと思いますが、競走馬はこういう難しいことがあります。

糧にして、真摯(しんし)に向き合っていきたいです。天皇賞は勝ったことよりも、レースに向かう日々の方が思い出があります。自信を持って連れていけました。厩舎、騎手、馬もG1初制覇、本当にいい思い出です。オーナーにも感謝していますが、この馬に携わってくれた皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。子どもに携われたら、この上ない幸せです。それを夢見て頑張ります。(馬運車に乗せる時に)また会いに行くね、と声をかけました。スピードもありますが、スタミナを受け継いでほしいですね」と話した。

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