第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を目指す日本は14日(日本時間15日午前10時開始)、準々決勝・ベネズエラ戦に臨む。13日(同14日)は非公開で最終調整した日本はドジャース大谷翔平投手(31)が「1番・DH」で出場することが濃厚。

1次ラウンド(R)では2本塁打を放ち、打率5割5分6厘、6打点。対するアクーニャ(ブレーブス)との「最強1番対決」を制す。先発・山本由伸投手(27)は負ければ終戦の大一番では無類の強さを誇る。ドジャース、そして日本が誇る2枚看板が6大会連続準決勝進出へチームをけん引する。

 WBC2連覇へ向けた侍ジャパンの戦いが米マイアミで再び幕を開ける。今大会は1次Rだけで観客動員数が137万4232人。すでに史上最多を更新するほど注目度が高く、大谷が改めて正真正銘の世界一の選手であることを、知らしめる舞台にもなる。

 東京Dでの1次Rでは、2本塁打を放つなど、9打数5安打、6打点の打率5割5分6厘。メジャーリーガーをそろえるベネズエラについて「ラインアップ、ピッチャー、ブルペン含めてレベルは高いと思う」と警戒心を強めている。

 もちろん、チームに勢いを与えるのは切り込み隊長でもある大谷だ。先発はR・スアレス投手(30)。昨年の地区シリーズでは3打数無安打と抑え込まれたが、リベンジに燃えている。

1次R初戦の6日台湾戦では、1打席目に二塁打、2打席目に先制の満塁本塁打を放ち、チームは一気に上昇気流に乗った。その再現が期待される。

 一方、ベネズエラの1番打者は、18年に新人王、23年にMVPを大谷とそろって受賞したR・アクーニャ外野手(28)。ベネズエラの看板選手だ。大谷は会場のローンデポパークで23年3月にWBC制覇、24年9月に「50―50」を達成し「いい思い出が多くある場所」だ。アクーニャも負けずに得意な球場で、球場別では本拠地以外では2番目に多い9本塁打で、打率3割5分3厘は11試合以上出場した球場の中で最高だ。先頭打者のデキが試合を左右する可能性があり、大谷は「最強の1番」を証明したい。

 侍ジャパンはこの日、試合会場となるローンデポパークなどで非公開練習。最終調整を行った。前日12日の会見では「(WBCは)大会を重ねるごとに盛り上がっている。選手たちの情熱とか、試合にかける気持ちも見て取れる」と口にしていた大谷。メジャーのトップ選手が多く出場して大会は過去最高レベルとなってきた。

同時に連覇は史上最も険しい道のりでもある。勝利すれば、16日(日本時間17日)の準決勝はプエルトリコとイタリアの勝者との対戦。決勝は、この日順当に準決勝に駒を進めた米国とドミニカ共和国のいずれかが勝ち上がる。いずれもメジャーのスター選手がそろう難敵だ。

 山本の先発試合は昨季はレギュラーシーズン30試合で、大谷が8本塁打。WBCではここまで2戦2本塁打と援護している。ワールドシリーズを制し、直後のWBCで優勝したのは、12年にジャイアンツ、13年ドミニカ共和国のS・カシーヤ投手の1人だけ。W頂点への道を大谷が切り開いていく。(安藤 宏太)

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