◇明治安田J2・J3百年構想リーグ第6節(14日・NACK5スタジアム大宮)藤枝2―1大宮

 J2藤枝MYFCがアウェーでJ2大宮を2―1で破り、3連勝を飾った。前半35分にMF松木駿之介(29)がヘディングでJ2初得点となる先制点をゲット。

後半12分には右足で追加点も決め、昨季は無得点に悩んだ背番号7が勝利の立役者となった。

 勝利の後、アウェー席ではお祭り騒ぎが始まった。3連勝に藤枝は選手、スタッフが集結。槙野智章監督(38)も輪に加わって、肩を組んで、歌って踊る“勝利の儀式”に酔いしれた。

 指揮官が浦和に所属していた選手時代に大宮は、埼玉ダービーで火花を散らし合ったライバルチーム。「(試合前に)コーヒーを飲んでいる時、とてつもないブーイングが聞こえてきた。うれしかったですよ」。よみがえった現役時代の情熱をベンチからピッチへと放出し、勝利へと導いた。

 得点源のFW菊井悠介(26)は出場停止中だが、右サイドのスペシャリスト松木が、本領を発揮した。前半37分には右からのCKに体を投げ出して頭で合わせて先制弾。後半12分にはスローインを起点としたチャンスを逃さず、右足でゴール右下に流し込んだ。メガホンでサポーターに「長くお待たせしました」とあいさつすると「待たせすぎだぞ!」と愛情のこもったお叱りが返ってきた。

 新加入だった昨季は攻守の切り替え役としての役割を担ったものの、無得点。「サポーターが想像する以上に苦しい日々でしたよ。寝付けないこともあって、私生活も充実できないというか…」。

 しかし、新監督は松木の潜在能力を見抜いていた。右のウィング、シャドー、FWと様々なポジションを試され、大宮戦ではシャドーで起用されて期待に応えた。「彼を中心に点を取る準備をしてきた。もっと点が取れると思う」と指揮官。昨年5月の大宮戦(0●1)で松木は2度の警告を受けて退場処分となる苦い思いをしていたが「今日は楽しくプレーできました」。悪夢を完全払拭(ふっしょく)し、このまま快進撃の原動力となるつもりだ。

(甲斐 毅彦)

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