バックネット裏で見守る“恩師”へ、長野久義氏が最後のユニホーム姿を届けた。15年来の交友があり、私設応援団「長野久義に40歳まで野球をやらせる会」の会長を務める上代直紀さん(56)だ。

人目を避けた極秘自主トレで練習パートナーを務めてもらい、手術や引退など節目に前向きな言葉で背中を押されてきた。2人で涙を流した夜もあったという。長野氏が「命の恩人です」と感謝する、かけがえのない存在だ。

 一方、上代さんが左膝の手術で入院した際にはこっそり病院を調べてサプライズ訪問。「こんな人間になりたいと思える男です」(上代さん)と年齢の壁を超えて尊敬し合う関係性だ。5年前に応援団を結成した上代さんとの約束を果たし、41歳の引退試合で雄姿を届けた長野氏。「どんな世界でも成功する人間性を持っている男ですから。いつか球団の顔になってほしい」という上代さんの願いも、かなえてくれるはずだ。(内田 拓希)

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