◆WBC 準々決勝 日本5―8ベネズエラ(14日・米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 侍ジャパン菊池雄星投手(34)=エンゼルス=が14日(日本時間15日)、3点ビハインドの9回に救援登板し、1イニングを1安打無失点に封じた。しかし、日本はその裏も無得点に終わり、第6回のWBCで初めて準決勝に進めず終戦した。

 試合後、菊池は「悔しいですし、あっという間に終わってしまったかなという、そんな感じですね。9回に投げるということは言われたので。時間はなかったですけど、最低限の仕事はできたかなと思います。ただ、合流してからいまいち調子が最後まで上がらず、采配面ですごく使いづらい状況を作ってしまったかなと思いましたから。そこは申し訳なかったなと思います」と振り返った。

  この日は先頭のチョウリオ(ブルワーズ)に左前打を許したが、続く1番アクーニャ(ブレーブス)を空振り三振に斬るなど後続を冷静に抑えて無失点ピッチング。反撃ムードをつくり出したが、ベネズエラの壁は厚かった。

 菊池は侍ジャパンの一員としては公式戦初登板となった1次ラウンドの韓国戦(7日・東京ドーム)では初回に1死も奪えずに先取点を奪われ、一挙3失点と不安定な立ち上がりを見せたが、結局3回6安打3失点の粘投で先発の役割を果たしていた。覚悟を持って日の丸を背負った“オールドルーキー”だが、世界一の頂点には届かなかった。

 日本代表での経験については「財産ですね。すごく楽しかったですし、もちろん負けて悔しい。それは間違いなくありますけど。

ただ、こうやって僕より10個も12個も年下の選手と交ざって練習することはなかったですから、彼らと一緒に練習することで非常に僕も勉強になりましたし、本当に楽しい3週間でした。アメリカに来てから(の準々決勝以降)が勝負だというふうに思っていましたんでね。僕も1イニングだけで終わってしまいましたし、チームとしても1試合だけで終わってしまったので、不完全燃焼だというところが正直なところだと思います。ただ、(日本代表は)『最初で最後』と言いましたけど、改めてジャパンのユニホームを着たことで、また4年後に来たいと、そういう思いになりましたので。4年後、39歳(になる年)になっていますけど、『雄星が必要だ』と言ってもらえるようなそういう選手でありたいし。WBCの借りはWBCでしか返せませんから。その思いはみんな持っていますので、4年後また出られるように、まだまだ向上心を持ちながらやっていきたいなと思います」と前を向いた。

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