WBCブラジル代表でチームを離れていた沢山優介投手(22)=掛川西高出=が15日、所属先であるヤマハの練習に合流した。ブラジルは1次ラウンドで4戦全敗に終わったものの、沢山は、この日4強入りを決めたイタリア戦とイギリス戦に先発。

計8イニングを無失点投球で世界にアピール。帰ってきた左腕が、今度はチームの悲願でもある36年ぶり都市対抗優勝に貢献する。

 表情に自信がみなぎる。WBCで世界の強豪相手に好投したヤマハの沢山が、激戦を終えて米国から11日に帰国。3日間のオフを経て、この日から全体練習に合流した。キャッチボールのあと、ブルペンに入って立ち投げで23球。「状態としては何の問題もないです」と笑顔を見せた。

 両親ともブラジルにルーツを持つ沢山が今回WBC本大会に初出場。V候補の米国を破って1次ラウンドを1位通過したイタリアとの試合で先発し、メジャーリーガーを多数擁する強力打線を4回2安打3K無失点に抑えた。中1日で先発したイギリス戦でも4回2安打3奪三振で無失点と好投し、一躍、世界から注目を集めた。

 「たまたまいい投球ができた、という印象ではなく、普段通りに投げてあの結果だったので良かった」と振り返る。特に、得意のチェンジアップは猛者相手にも効果的だった。

「自分のボールに自信はあったけれど、確信に変わった」と手応えをつかんだ。

 すでに、視線は前を向いている。自身が無失点に抑えた「アズーリ(イタリア代表」の快進撃で、自身の評価も自然と上がっているが、「もう終わった大会なので、どこが優勝しようが興味がない」とキッパリ。次の目標はヤマハのエースの座だ。「それには、(佐藤)廉さんを超えないと」。大黒柱に君臨する27歳の左腕を抜いて、大事な試合で先発を任されるような存在になることを誓った。

 WBC帰り初戦は16日の桜美林大との練習試合で1イニングを予定。その後、東海地区春季大会春季大会を経て、来月2日開幕の静岡大会と公式戦が続く。「WBCのような結果を出して、信頼される投手になりたい」。“世界のSAWAYAMA”から“ヤマハの沢山”に戻り、秋のドラフト指名を目指して腕を振る。(塩沢 武士)

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