NHKの林田理沙アナウンサーが、2024年からキャスターを務める同局の「サタデーウオッチ9」(土曜・後9時)で、人生初の担当3年目に突入する。うれしさを表しつつ「一層気を引き締めていかなきゃいけない」と意気込んだ。

 午後9時台は、一つのニュースをじっくり取り上げられる時間帯と位置づけ「ニュースの現場と視聴者の方々をつなぐ案内役を果たす」と役割に徹する。瞬発力を求められる平日のニュースと違い、土曜日は「1週間の核心を広い視点で捉えなければいけない難しさがある」という。新年度からは「ニュースウオッチ9」(月~金曜・後9時)の金曜日も担当し、連動を強化。名実ともに全国生放送の中核だが「どの地域の方にとっても身近に捉えてもらうことを毎回意識しています」と格闘している。

 大学生だった東日本大震災の時、命を守ろうと画面越しに呼びかけるアナウンサーの姿に心打たれた。18年からは2年間「ブラタモリ」を担当。タモリからの「仕事をするな」という助言は衝撃だった。「素直な気持ちや好奇心を大切にして向き合いなさい、ということだと解釈しています」。疑問を率直にぶつける姿勢を今に生かしている。

 ナレーションには苦手意識があったが、昨年の連続テレビ小説「あんぱん」では柔らかい声質がハマった。好評だった締めゼリフ「ほいたらね」のように、「見ている方の気持ちにそっと入っていける声や表現を伸ばしていきたい」。

 健康の秘訣(ひけつ)は「お守りのようになめ続けている」というマヌカハニー。

話すスキルが注目されがちだが「まず受け止めて反芻(はんすう)することを大切にしています。誰かが一歩踏み出してみようと思うきっかけを提供できる存在になりたい」。大好きなクラシック音楽のように、受け手と心を通い合わせる。(堀北 禎仁)

 ◆林田 理沙(はやしだ・りさ)

 ▽神奈川県出身。2014年に入局

 ▽所属局 長崎局、福岡局を経て18年から東京アナウンス室勤務

 ▽これまでの主な番組 「ブラタモリ」「NHKニュースおはよう日本」「NHKニュース7」など

 ▽好きな食べ物 チョコレート

 ▽特技 絶対音感、鍵盤ハーモニカの両手弾き

 ▽自慢 大学時代に学生オーケストラの演奏会でベートーベン作品の指揮をしたこと

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