米映画芸術科学アカデミーが主催する第98回アカデミー賞の発表・授賞式が16日(現地時間15日)、米ロサンゼルスのドルビーシアターで行われた。主演女優賞は「ハムネット」(クロエ・ジャオ監督、日本公開4月10日)のジェシー・バックリーが受賞した。

 バックリーは「本当にありがとうございます。私にとって信じられないことです」と興奮した様子で語った。授賞式には母国・アイルランドから家族が足を運んでおり、「お父さん、お母さん、夢を見ること、自分の情熱を貫けということを教えてくれてありがとうございます。そしてあなた(夫)、愛しています。素晴らしいお父さんで、2万人くらい子どもがほしいくらい」と家族への愛を語った。

 アカデミー賞では、2022年に「ロスト・ドーター」で助演女優賞へのノミネート経験があるが、主演女優賞は今回が初めて。ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(ドラマ部門)、米俳優賞(旧SAG=全米映画俳優組合賞)の主演女優賞を獲得し、アカデミー賞でも受賞の最有力候補に挙がっていた。

 「ハムネット」は16世紀のイングランドが舞台。劇作家ウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)と妻のアグネス(バックリー)が息子を亡くし、喪失感と向き合う中で名作「ハムレット」が生まれていく過程が描かれる。バックリーは作中で息子を失った母親の悲しみや家族への愛情、再生へ向かう過程を繊細かつ力強く演じた。

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