株式会社ガイアックスが運営するオンライン・オルタナティブスクール「aini school(アイニースクール)小・中等部」は、在籍中の保護者アンケートおよび退会者データ(計215人分)を分析し、不登校の子どもが「心の安心」を土台として社会復帰へと向かうプロセスを実証データと共に発表した。

 文部科学省の調査で不登校児童生徒数が過去最多を更新し、支援の長期化が喫緊の課題だ。

年間90日以上(約4~5か月)欠席している児童生徒は54.2%と半数を超えている。1年以上継続しているケースも一定数あり、不登校は長期化する傾向が見られる。同スクールに在籍中の保護者アンケートによると、入学後6か月以内に約78%が「心の安心・安定」を実感、「人とのつながり」は80%、「学びや活動への前向きさ」は75%と、内面的な変化が比較的早期に表れていることが分かった。一方、入学後1~3か月時点で外出や登校などの変化が見られた家庭は36%だったが、約10か月頃までには68%の家庭で、登校再開や外出増加、地域のフリースクール参加などの行動面の変化が確認された。

 退会者(体験以外/3か月以上在籍)のうち、約65%(およそ3人に2人)が学校や地域のフリースクールなどへの移行を理由に退会した。内面の安定を経た後に子ども自身が「次の場を選ぶ」ケースが多く見られている。※「再接続プロセス」には、通学の再開に限らず、学校での別室登校、適応指導教室への参加、地域のフリースクールの体験利用、外出や活動頻度の増加など、段階的な行動の変化を含む。

 「aini school」では、オンラインを最終的な所属先とするのではなく、心の安心や人とのつながりを育みながら、子ども自身が次の選択肢を考えられる状態へ向かうための「再接続の起点」と位置づけている。安心できる環境の中で心の安定や人とのつながりが育ち、その後、子ども自身が外出や学校・地域の学びの場へと選択肢を広げていくという、そのプロセスを示している。

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