◆WBC 準決勝 ドミニカ共和国1―2米国(15日・米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 23年大会準優勝の米国が、優勝候補のドミニカ共和国を逆転で破り、17年大会以来、2度目の優勝に王手をかけた。強豪との大一番に、デローサ監督は「5番・三塁」に、中軸を託していた強打のブレグマンではなく、24歳のヘンダーソンを起用。

これが的中し、逆転劇が実現した。

 ヘンダーソンは1点を追う4回先頭での第2打席。先発右腕セベリーノの153キロのカットボールを完璧に捉えると、右中間に放り込んだ。衝撃の一発に球場は騒然。一気に流れを変えると、さらに1死からは、7番アンソニー(Rソックス)も勝ち越しソロで続き、逆転に成功した。

 ヘンダーソンは、先発のL・セベリーノ投手とは、シーズン成績では9打数7安打1本塁打、4打点、打率7割7分8厘と好相性だった。本人も試合後のインタビューで「前に立った時からすごく得意としているピッチャーだと思っていたので、1打席目から見て2打席でやっと捉えられたかなと思います。外角低め、やっと芯にくらってホームラン打てたのでとてもよかったです」と充実の汗をぬぐった。

 “汚名返上”の采配となった。デローサ監督を巡っては、1次ラウンドでは、最終イタリア戦を前に準々決勝進出を“誤認”。イタリア戦でまさかの黒星を喫し、3勝1敗となったことで敗退の可能性も浮上し、メディアに指摘されたことで、「言い間違いだった。計算を完全に間違えていた」と訂正する事態となった。

自力突破とはならなかったが、イタリアが最終戦でメキシコ戦に勝利したことで、無事に突破が決定していた。

 米国は、3大会連続の決勝進出。17日(日本時間18日)に行われる決勝では16日(同17日)の準決勝(イタリア、ベネズエラ)の勝者と激突する。デローサ監督は「すごくレベルの高い試合でした。ブルペンもずっと作っている状態だった。まだ私たちの仕事は終わっていない」と、次を見据えた。

編集部おすすめ