ブロードウェイ・ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」でトニー賞主演男優賞に輝いたジョン・ロイド・ヤング(50)が初来日。30日から3日間、東京・丸の内のCOTTON CLUBにて日本のファンにとって待望の初ステージが開催される。

 ヤング自身が主演を務めたクリント・イーストウッド監督による映画版(2014年)は、第39回(2014年度)報知映画賞の海外作品賞を受賞し、日本でも幾度となくリバイバル上映されるほどの熱狂的な支持を集めている。

 1日2ステージ、計6公演となる今回のライブでは、日本版ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』にも参加したドラマーの東佳樹をバンドリーダーに招へい。50年代から70年代を彩った珠玉のアメリカン・ヒットナンバーの数々を贅沢に歌い上げる。

 ヤングのブロードウェイ・デビュー作「ジャージー・ボーイズ」は、60年代の音楽シーンを席巻した伝説のグループ「ザ・フォー・シーズンズ」と、そのリードボーカルであるフランキー・ヴァリの半生を描いた傑作。2005年の初演以来、全米各地で今なお上演が続く同ミュージカルの大成功は、オリジナルキャストとしてフランキーを演じたヤングの存在なくしては語れない。

 確かな歌唱力と圧倒的な演技力で、トニー賞やドラマデスク賞をはじめとする米国の主要な演劇賞を総なめにしたヤングの功績が、音楽好きで知られるイーストウッド監督による映画化へと繋がった。

 同作は日本でも広く愛され、映画版の大ヒットに加え、日本人キャストによるミュージカル版も過去4度にわたり上演。読売演劇大賞を受賞するなど高い評価を獲得している。オリジナルキャストであるヤングも、海外カンパニーの動向を常に温かく見守っており、日本での根強い人気を「心から誇らしい」と喜んでいる。

 映画版の公開以降、ヤングの元には日本のファンから数多くの手紙や贈り物が届くようになった。「日本のファンは、米国以上に真摯で献身的」と語るヤングは10年来、日本でのライブを切望してきた。

 日本版キャストとの親交も深く、2019年には日本版でメアリー(フランキーの妻)役を演じた綿引さやかが、ロサンゼルスでのライブに飛び入り参加。

昨年10月には、同じくフランキー役を演じた大音智海がニューヨークのステージに駆けつけるなど、国境を越えた絆を育んできた。

 今回の初来日を「ついに夢がかなった」と表現するヤングは、ライブが決まった昨年の時点から日本語の勉強を始めるほど、日本のステージに立つことを心待ちにしている。

 ベルベットのように艶やかで深みのある低音から、フランキー・ヴァリの代名詞とも言える安定感と伸びのある無二のファルセットまで自在に操るその歌声は、日本の観客を魅了することになりそうだ。

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