◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 大学野球のチームの多くが、世代の入れ替わるオフシーズンに新たなスローガンを掲げる。思わずクスリとしたのが、東京六大学リーグの法大の「破・覇・波」。

20年春を最後に優勝から遠ざかる現状を打「破」して「覇」をつかみ、大学の歴史に新たな「波」を作る。そして「ハッハッハッ」と笑い合いたいという“オチ”もつく。毎年、明るい雰囲気のチームを作り上げる法大らしさを感じた。

 一方、同じテーマと向き合い続ける大学もある。東都リーグ1部で史上初の7連覇に挑む青学大だ。19年、当時2部に所属していたチームに安藤寧則監督(48)が就任して、間もなく徹底を図ったのが「全力疾走・バックアップ・声」。この3本柱は不変のスローガンとして成長の土台を作り、大学球界の“常勝軍団”となった。

 「やろうと思えばやれることを、きっちりやる。そこに、こだわりたいんです。簡単ではないですし、変えることはないと考えています」と指揮官は言う。昨秋、開幕5連勝で迎えた駒大2回戦。3点リードの9回1死の守りで外野へ打球が飛んだ際、他の野手がバックアップを怠った姿を見逃さなかった。

「そこにチームの隙が見えてくるんです」。常にベンチの最前列でスローガンの一つである「声」を出す安藤監督が、最大の音量で「バックアップ!」と引き締めた。その徹底ぶりを感じた瞬間だった。

 リーグ戦の開幕は東都1部が4月7日で東京六大学は同11日。それぞれのスローガンのもと鍛えてきた心技体を神宮の舞台で披露する。学生野球の聖地に、もうすぐ春がやって来る。(アマ野球担当・浜木 俊介)

 

 ◆浜木 俊介(はまき・しゅんすけ)応援は大学野球の華。法大校歌の美しい歌詞、青学大名物の「勝手にシンドバッド」を聞きに、ぜひ神宮へ!

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