◆WBC 決勝 米国―ベネズエラ(17日・米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 侍ジャパンが初めて準々決勝で敗退した第6回WBCの決勝は、優勝候補と言われ続けてきた米国と侍ジャパンをベスト8で沈めたベネズエラとの対戦となった。

 メジャー選手を擁する人数の上位4チームが準決勝に進出し、3位の28人をそろえたベネズエラがイタリアに逆転勝ちして、初の決勝戦進出を決めた。

待ち受けるのは3大会連続決勝進出、ロースター全員大リーガーの米国だ。WBCでの対戦成績は米国の3勝2敗。ベネズエラが勝ったのは2009年ベスト4に進出した時(2勝1敗)だけで、前回大会の2023年は準々決勝で敗れている。

 優勝候補の筆頭と言われて順当に決勝まで進出してきた米国。WBCの決勝は2017年はプエルトリコに8―0で勝利し初めて世界一となり、2023年は日本に2ー3で競り負けている。

 両チームの注目選手は、ベネズエラの切り込み隊長、アク―ニャ(ブレーブス)と米国の主将ジャッジ(ヤンキース)。史上初の「40本塁打ー70盗塁」男と2年連続3度目のア・リーグMVP、ともに今大会は6試合に出場し、23打数6安打の打率2割6分1厘、2本塁打、1二塁打と、ここまで全く同じ数字を並べている。どちらが頂上決戦で打ち勝つのか、目が離せない。

 打線については、ベネズエラが優勢か。準々決勝、準決勝は、集中打で2試合連続逆転勝ちと、負けられない戦いに入ってから波に乗っている。主砲E・スアレス(レッズ)は、1次ラウンドのイスラエル戦に続いて、準決勝・イタリア戦で左中間スタンドにたたき込む今大会2号を放つなど、チームに勢いをつける存在になっている。米国はハーパー(フィリーズ)、ジャッジ、シュワバー(フィリーズ)ら上位打線が、準々決勝以降は湿っているのが気がかり。

2本塁打でチーム最多の7打点を挙げる21歳のアンソニー(レッドソックス)を上位に上げる可能性もありそうだ。

 投手陣は先発投手陣がカギを握る。両国ともに中継ぎ陣の層が厚く、米国は最速102マイル(約164キロ)のミラー(パドレス)、ベネズエラもパレンシア(カブス)が抑えで控えている。米国はメジャー2年目の24歳右腕マクリーン(メッツ)が先発。多彩な変化球を武器に、1次リーグ・イタリア戦の先発では初回は3者三振に仕留めながら、2回、下位打線に2発浴びて3失点。登板後にめまいのような症状に見舞われ、体調が心配されるが、「今はもう完全に回復して、体調も良好」と、大一番に起用されてリベンジを狙う。

 一方のベネズエラは左腕ロドリゲス(ダイヤモンドバックス)が登板する。1次ラウンドでは3勝0敗同士の戦いとなったドミニカ共和国戦で先発し、ソト(メッツ)、マルテ(ダイヤモンドバックス)にそれぞれ一発を浴びるなど2回2/3を3安打3失点で敗戦投手となったが、直球とカットボール、チェンジアップを駆使して5奪三振と存在感を見せた。ベネズエラは準々決勝、準決勝ではともに7人の投手をつぎ込んだように2イニング程度の細かい継投策で米国に立ち向かうだろう。

 マイアミが舞台の戦いでは、両チームへの応援は五分と五分。手に汗握る接戦を期待したい。

 

◆2026WBCの両国のこれまでの戦い

【米国】プールB(米国、メキシコ、イタリア、イギリス、ブラジル)

〈1次ラウンド〉(米テキサス州ヒューストン・ダイキンパーク=3勝1敗、イタリアに次ぐ2位で通過)

3月6日(日本時間7日) ブラジル戦 15-5 先発:ウェブ(ジャイアンツ) 本塁打:ジャッジ(ヤンキース)1号

3月7日(同8日) 英国戦 9-1 先発:スクバル(タイガース) 本塁打:シュワバー(フィリーズ)1号

3月9日(同10日) メキシコ戦 5-3 先発:スキーンズ(パイレーツ) 本塁打:ジャッジ2号、アンソニー(レッドソックス)1号 

3月10日(同11日) イタリア戦 6-8 先発:マクリーン(メッツ) 本塁打:ヘンダーソン(オリオールズ)1号、クローアームストロング(カブス)1号 

 〈準々決勝〉(米テキサス州ヒューストン・ダイキンパーク)

3月13日(同14日) カナダ戦 5-3 先発:ウェブ 本塁打」:なし

〈準決勝〉(米フロリダ州マイアミ・ローンデポパーク)

3月15日(同16日) ドミニカ共和国戦 先発:スキーンズ 本塁打:ヘンダーソン2号、アンソニー2号

【ベネズエラ】プールD(ベネズエラ、ドミニカ共和国、オランダ、イスラエル、ニカラグア)

〈1次ラウンド〉(米フロリダ州マイアミ・ローンデポパーク=3勝1敗、ドミニカ共和国に次ぐ2位で通過)

3月6日(同7日) オランダ戦 6-2 先発:スアレス(レッドソックス) 本塁打:サノハ(マーリンズ)1号

3月7日(同8日) イスラエル戦 11-3 先発:デヘスス(タイガース) 本塁打:E・スアレス(レッズ)1号、アラエス(ジャイアンツ)1号

3月9日(同10日) ニカラグア戦 4-0 先発:ゴメス(レイズ) 本塁打:アク―ニャ(ブレーブス)1号

3月11日(同12日) ドミニカ共和国戦 5-7 先発:ロドリゲス(ダイヤモンドバックス) 本塁打:なし

〈準々決勝〉(米フロリダ州マイアミ・ローンデポパーク)

3月14日(同15日) 日本戦 8-5 先発:スアレス 本塁打:アク―ニャ2号、ガルシア(ロイヤルズ)1号、アブレイユ(レッドソックス)1号

〈準決勝〉(米フロリダ州マイアミ・ローンデポパーク)

3月16日(同17日) イタリア戦 先発:モンテロ(タイガース) 本塁打:E・スアレス2号

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