◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 元世界3階級制覇王者でWBA&WBC&WBO世界スーパーバンタム級1位の中谷潤人(28)=M・T=が17日、米ロサンゼルスでの強化合宿へ向けて羽田空港発の航空便で出発した。5月2日に東京ドームで行われる世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=との世紀の一戦まで、あと46日。

「自分が成長するためにできることを集中してやっていけば、自ずといいパフォーマンスができると思うし、勝利に結びついていくと思う。自分自身を信じて、できることできないことをしっかりチョイスしながら、完璧に仕上げていきたい」と決意を語った。

 ロサンゼルスでは約1か月間、ルディ・エルナンデス・トレーナーのもとで、スパーリングを中心とした強化キャンプを行う。すでに2月下旬から沖縄で走り込み合宿を行い、スパーリングも再開。8戦8勝8KOで昨年の全日本新人王を獲得した日本スーパーバンタム級12位の市原涼(23)=黒潮=らを相手に実戦練習を重ねてきた。「いよいよしっかり実戦練習に入る。より濃い時間を過ごすので、集中して仕上げていきたい。できることをしっかり伸ばして、精度高く持っていくことができればと思っている」と話した。

 井上尚への「攻略法」について問われると「リングに上がってみないと分からない部分っていうのは多くあるので、そこら辺は5月2日かなっていうふうに思っている」とした上で、「ある程度想定して、いろんな引き出しを出せるように準備しているところかなって思います」と続けた。

 15日には横浜BUNTAIのリングサイドで、親友のWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(27)=米国、帝拳=の防衛戦を見守った。オラスクアガは挑戦者の同級6位・飯村樹輝弥(28)=角海老宝石=に9回TKO勝ち。5度目の防衛に成功した。

「次はジュントの番だよ、っていうことは伝えてくれたので、いいバトンをもらったなっていう気持ちでいる。あの試合を見てたくさん刺激をもらったんで、そこをエネルギーに変えて、合宿でも頑張っていければなと思っています」と刺激を受けた。

 先日、15歳で単身渡米してから「granpa」「おじいちゃん」と慕っていたルディ・エルナンデス・トレーナーの父・ロドルフォさんが93歳で亡くなった。訃報(ふほう)を受け渡米してお別れをしてきたという中谷は「ルディはこの試合(井上尚戦)に連れて来たいと言っていたが、亡くなってしまった。感情も豊かですけど、すごく陽気でいつもフレンドリーに接してくれて、支えてくれた。今回も、いい報告ができるように頑張りたいと思います」と天国の「おじいちゃん」に勝利を捧げることを誓った。

 戦績は井上尚が32戦全勝(27KO)、中谷が32戦全勝(24KO)。

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