J2藤枝は21日のアウェー福島戦に向け、17日に焼津市内で調整した。前節(14日)の大宮戦(2〇1)でチームの全得点となる2ゴールを決めたFW松木駿之介(29)が、次節での活躍を誓った。

 待望の瞬間だった。出場停止中の得点源FW菊井悠介(26)に代わり、シャドーで先発出場。前半35分にヘディングで先制点を挙げ、後半12分には追加点を決めた。昨季加入後、藤枝での初ゴールを含む2得点となった。「メッセージでも本当にたくさんの人が喜んでくれた。こんなにも多くの人が僕のゴールを待ってくれていたと思うと、時間がかかりすぎてしまったという思いと、ここからもっと点を取って返していきたいという思いが強くなりました」と心を震わせた。

 エリート街道を歩みながらも苦労人でもある背番号7。高校サッカーの名門校である青森山田中、青森山田高でプレー。慶大卒業後、当時J2だった岡山でプロキャリアをスタートしたが、その後はJFL鈴鹿、大分へ期限付き移籍。23年には契約満了となった。それでも現役続行を諦めず、同年のJリーグ合同トライアウトを経て鳥取に加入。24年にはリーグ最多の11得点を挙げ、25年に藤枝へ移籍した。

 藤枝では昨季1年間ゴールがなく、思うような結果を残せなかった。そんな中で心の支えとなったのが、23年に入籍した妻の存在だ。「本当に脳天気な妻」と愛情を込めて冗談めかす。調子を落とした時でも明るく家庭の雰囲気を作り、「支えられて助けられてきた」と感謝した。

 プレー面では今季からトラップにこだわるようになったという。もともと苦手意識があり、今季は右ウィングバックでも起用される中で、早めにクロスを上げるためにも重要性を再認識。太田吉彰ヘッドコーチからボールの置き所などを個別に指導され、「そこが決まれば難しいことをしなくても、シンプルにゴールチャンスを作れるようになった」と話す。

 次戦は4連勝がかかる福島戦。「目の前の勝利を常に大切にしてきた。その気持ちを次の一戦でも100パーセントでぶつけたい。この流れをどれだけ継続できるかが大事」と力を込めた。(伊藤 明日香)

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