巨人の大勢投手(26)が17日、WBCでの悔しい経験を糧に、レベルアップすることを決意した。16日に帰国したばかり。

この日は休養日の予定だったが「感覚がまだ残っていたので」とG球場を訪れ、NPBのボールに持ち替えて練習。今シーズンでの圧倒的な成績を目指して、再スタートを切った。

 帰国したばかりの大勢が、悔しさをこらえながら口を開いた。「あのユニホームを着て、日本を背負って戦うのはすごいプレッシャーでしたし、『もう1回着たいです』というレベルではないと思った。次はどんな状況でもマウンドを任せてもらえるようにならないといけないという気持ちの方が強いです」。実績を積み重ね、ゼロから侍入りを目指す気概を示した。

 1次ラウンドの韓国戦(7日・東京D)は2点リードの9回に登板し3者凡退。しかし、オーストラリア戦(8日・東京D)では9回に登板し、2本のソロを被弾。決勝トーナメントでは9回ではなく8回を任されることになっていたが、その後は出番がなかった。「ああいう場面でマウンドを任されなかったのが現実ですし、何もできなかった。自分の中でも不完全燃焼の部分もありますけど、宮崎からマイアミにかけて日本ラウンドで自分が出した結果の全て」。力を発揮できなかった「現実」を、素直に力不足と認めた。

 自身にとって3年ぶり2度目のWBC。大会史上初めて4強入りを逃したが、野球人生においては再び大きな学びとなった。「野球がうまくなりたいという気持ちだったり、野球をしている姿、雰囲気は勉強になった。ジャイアンツで野球をしているだけでは体感できない空気の中で野球ができた。すごい環境でトッププレーヤーたちとやって、次はトッププレーヤーたちを倒したいと思いました」。貴重な経験を糧とし、必ず今後に生かしていく。

 この日は休養日に充てられていたがG球場に姿を現し、キャッチボールやランニングで約5時間も体を動かした。「自分の実力が通用しなかったのを肌で感じた。普通の考えでいても今まで通りだなと思ったので、たくさん練習しました」。全ての面でレベルアップし、今度は胸を張って日の丸のユニホームを着る。(臼井 恭香)

 ◇26年WBCの大勢 巨人から唯一選出され、守護神として計2試合に登板し被安打2で2失点。7日の1次ラウンド・韓国戦では中堅手・周東の好守もあり打者3人で0封と好投。

8日のオーストラリア戦は3点リードの9回から登場し、2本のソロを被弾しながらリードを守り切った。これで3大大会の日本人では単独最多となる4セーブ目。以降の試合は出番がなかった。

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