◆WBC 決勝 米国2―3ベネズエラ(17日・米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 世界一奪還を狙った米国の主将A・ジャッジ外野手(ヤンキース)がベネズエラとのWBC決勝に「3番・右翼」で先発出場したが、4打数ノーヒット、3三振。ベネズエラに初優勝を献上し、無念の準優勝に終わった。

試合後、取材に応じたジャッジは「明らかに落胆している。ベネズエラがフィールドに出て自分たちの役割を果たし、素晴らしい、クリーンな野球をして勝利を収めたことには敬意を表する。だが、ここに集まって全員がこのユニフォームに袖を通した目的は、金メダルを獲得することだった。だから、それに届かなかったことには当然がっかりしている」と悔しさをにじませた。

 ジャッジは、1打席目は見逃し三振、2打席目は空振り三振に倒れ、2点ビハインドの6回2死一塁で迎えた第3打席も三ゴロ。2点ビハインドの8回には直前のハーパーが起死回生の同点2ランで一気に流れが変わったが、続くジャッジは見逃し三振に倒れていた。試合後はぼう然とし、ベンチでバットを持ったまま動けず。グラウンドで狂喜乱舞するベネズエラナインを見つめ、悔しさをにじませた。

 米国は昨季メジャーデビューした有望株のマクリーン(メッツ)が先発。だが、両軍無得点の3回にはガルシアの中犠飛で先制を許し、5回には先頭アブレイユにソロを被弾し、2点のビハインドを背負った。8回にはハーパーの同点弾で試合を振り出しに戻したが、同点の9回にはウィットロックが、スアレスに適時二塁打を浴び、勝ち越しを許した。

 米国代表は23年の第5回大会では決勝で日本に敗れて準優勝。

17年の第3回大会では頂点に立ったが、過去5大会で優勝したのは1度だけで、雪辱に燃えている。主将を務めるMVP3度のジャッジ、同2度のハーパーの「MVPコンビ」が、待望の初出場で中軸を担う。捕手史上最多60発のローリー、大谷と本塁打王を争ったDHシュワバー、若きスター遊撃手ウィット、昨季35発のバクストンら圧倒的な爆発力を誇るドリームチームで臨んだが、頂点には届かなかった。

 ジャッジは7試合に出場し、27打数6安打、2本塁打、5打点だった。初出場となった今大会については「毎回の試合が素晴らしい経験だった。アメリカ代表のキャプテンを務める機会を得られたわけだが、自分の仕事はフィールドに出てチャンピオンシップを勝ち抜き、金メダルを持ち帰ることだった。それは達成できなかったが、プレッシャーはなかった。ワールドシリーズは7 戦制だが、これは毎晩が(ポストシーズンの)ワイルドカードの試合のようなもので、勝つか帰るかだ。だから7戦制と1 試合決戦を比較することはできない。アクションに満ちていて、楽しく、エキサイティングで、まさに自分がいたいと思う瞬間。だから楽しかった。そういう試合でプレーしたいと思っていた」と充実感もにじませた。

だが、すでに雪辱に燃える主将は次回大会への出場にも意欲を示し、「次に再び星条旗を背負って挑み、決着をつける機会が来るのを楽しみにしている」と目をギラつかせた。

編集部おすすめ