◆WBC 決勝 米国2―3ベネズエラ(17日・米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 米国がベネズエラとの決勝に敗れ、17年大会以来となる世界一奪還はならず、準優勝となった。メジャーのスター軍団を擁し3大会連続で決勝に進出したが、前回大会に侍ジャパンに敗れた雪辱を果たせず涙をのんだ。

スコアは前回大会の日本戦と同じ2―3。試合後、会見したデローサ監督は「スコアも前回と同じ3ー2。選手らがロッカールームでどれだけ傷ついたか見ればわかる」と落胆を隠せず。次回大会の要請が来た場合の意向について問われると、「100%引き受けたい。2大会連続であと一歩のところまで来ているし、選手たちの悔しさを見ると、この大会がどれだけ特別か分かるから」と続投も熱望した。

 米国は昨季メジャーデビューした有望株のマクリーン(メッツ)が先発。だが、両軍無得点の3回にはガルシアの中犠飛で先制を許し、5回には先頭アブレイユにソロを被弾し、2点のビハインドを背負った。援護したい打線だったが、ベネズエラ先発の左腕E・ロドリゲス投手の前には、4回1/3で1安打無失点に封じられるなど、二塁すら踏めない劣勢が続いていた。8回、ハーパーに同点2ランが飛び出し盛り上がりは最高潮に。だが直後の9回にはウィットロックが、無死二塁からスアレスに勝ち越しの適時二塁打を浴びた。

 指揮官は米国に流れを渡さなかった投手陣を称賛し、「投手陣が素晴らしく、連戦でも粘り強かった。実力のあるチームで見事だった」と脱帽。

また、自軍のハーパーの同点弾には「重要な場面で結果を出せる選手。彼らしいプレーだったが、勝てなかったのは悔しい」と話した。

 試合後、ジャッジらスター軍団は敗戦に呆然。ジャッジはベンチでバットを持ったまま、グラウンドで狂喜乱舞するベネズエラナインを見つめ、悔しさをにじませた。

 米国代表は23年の第5回大会では決勝で日本に敗れて準優勝。17年の第3回大会では頂点に立ったが、過去5大会で優勝したのは1度だけで、雪辱に燃えている。主将を務めるMVP3度のジャッジ、同2度のハーパーの「MVPコンビ」が、待望の初出場で中軸を担う。捕手史上最多60発のローリー、大谷と本塁打王を争ったDHシュワバー、若きスター遊撃手ウィット、昨季35発のバクストンら圧倒的な爆発力を誇るドリームチーム。歴代最強の呼び声が高かったが、世界一奪還とはならなかった。

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