法人の経営者などになりすまして指定口座に送金させ、金銭をだまし取る「ニセ社長詐欺」の実態について、会社員の4人に1人が詐欺メールを受け取っている事態が明らかになった。特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社・愛知県名古屋市)が全国の25~60歳の会社員の男女(有効回答数1682)を対象に「ニセ社長詐欺」(ビジネスメール詐欺)についてアンケートを調査し、結果を公表した。

 社長や役員をかたるビジネスメール詐欺の急増を「知っているか」という質問は「はい」が46.6%と約半分いたことが分かった。

 「あなたの会社に、社長や役員をかたるメールやメッセージが届いたことがあるか」との質問には「自分に届いたことがある」が14.1%、「自分にはないが、社内の他の人に届いたことがある」が11.8%で、4人に1人(合計25.9%)の会社員が、自身や周囲に「ニセ社長詐欺」のメールが届いた経験があることが判明した。

 「届いたことがある」人に対し、「どのような経路で受け取ったか」を問うと「会社アカウントのメール」が64.0%で最多。次いで、「個人アカウントのメール」が27.3%だった。

 会社内で実施しているビジネスメール詐欺の対策について、最も多かったのは「社内での注意喚起」が44.3%。「迷惑メールフィルタの活用」が35.6%、「詐欺メール訓練の実施」は29.6%、「社内でのセキュリティ教育受講」が28.4%で、日頃から詐欺やサイバー犯罪に対して備えている会社数は3割程度にとどまったと推測している。

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