◆第40回ファルコンS・G3(3月21日、中京競馬場・芝1400メートル)

 ファルコンSに出走のアスミルを担当するのは横山祐花助手(21)。昨夏から栗東トレセン入りした女性ホースマンが、人馬ともに初めての重賞の舞台となる。

 ここまで、一緒に歩んできた。本田厩舎の横山助手は、昨年の7月に栗東トレセンにやってきた。そして同じ日に厩舎にきたばかりのアスミルを担当することになった。「同級生ですね。一緒に成長しているところです」とうれしそうに愛馬を見つめる。

 小学生のときから乗馬クラブに通い、連れて行ってもらった競馬場で厩務員の仕事に憧れた。北海道の牧場で1、2歳馬の育成に携わった後、競馬学校の門を叩いた。現役の競走馬にまたがったのは、トレセンに入ってからが初めて。「初日はもっていかれました。競走馬は力があって、全然違いますね」と苦笑いを浮かべたが、「人のミスで、馬にケガをさせたくないという気持ちで仕事しています」と気を引き締めた。

 アスミルと挑むファルコンSは、人馬ともに初の重賞出走となる。「重賞はめちゃくちゃ緊張します。

馬のコンディションを良くして、万全で迎えたいです」と目を輝かせた。前走こそ6着に敗れたが、2走前のクロッカスSでは0秒2差の4着と差がなかった。「前走の後、状態は上がってきています。馬の気持ちが乗ってきてくれたら」と巻き返しを期待する。

 楽しいことよりも、苦しいことが多い競馬の世界。「勝ちたい気持ちはもちろんありますが、まずは無事に帰ってきてほしいです」と同助手。レースの後、どんな表情でアスミルを迎えるのか楽しみだ。(山下 優)

 ◆横山 祐花(よこやま・ゆうか)2004年12月1日、大阪府生まれ。21歳。小学4年から乗馬クラブに通い、馬術の基礎を学ぶ。17歳のときに北海道に渡り、日高町の白井牧場で約3年、若馬の育成に携わった。RRC(引退競走馬杯)の障害競技にも出場した経歴を持つ。

25年7月から栗東・本田優厩舎の調教助手。今回の重賞のためスーツを新調。

編集部おすすめ