競泳 ▽日本選手権 第1日(19日、東京アクアティクスセンター)

 8月のパンパシフィック選手権(米アーバイン)と9月の愛知・名古屋アジア大会の代表選考を兼ねる大会が開幕した。男子100メートル平泳ぎは大阪・四條畷学園高2年の17歳、大橋信(枚方SS)が日本新記録の58秒67をマークし優勝した。

小関也朱篤(やすひろ)が記録した58秒78を更新した。日本水連の選考基準を満たし、国際大会代表入りを確実とした。目標に掲げた日本記録更新を果たしたが「うれしいのもあったが、思っていたタイムとは違う。そこは悔しい。まだ出したいです」と満足はしていなかった。

 従来記録を大きく塗り替える58秒40をターゲットに、プールへ飛び込んだ。前半からハイペースで飛ばし、前半をトップの27秒50で折り返した。ただ目標よりペースは上がらず、「そこが(設定タイムに)足りなかった」と反省点を口にした。それでも最後までペースを落とすことなく日本記録を0秒11更新。ゴール後には安堵(あんど)の笑みがこぼれた

 今大会直前にはスペイン・シエラネバダで初めて高地合宿を行った。平泳ぎの練習を重点的に行い、きついときにもタイムを落とさず、落ち着いて泳ぐことに注力してきた。「ここまでやってダメならダメ、といい感じで投げ出してた」と積んできた練習を自信に変えて試合に臨んだ。

 昨年の世界選手権選考会は本命の200メートル平泳ぎで4位に終わっており、上位2人に与えられる代表権を逃していた。その後は悔しさをバネに2分6秒91の世界ジュニア新記録をマークするなど成長著しい高校生だ。今大会は50メートルと200メートルを残す。「50メートルは日本新は遠い気がする。世界ジュニア新を目指したい」とやや控えめなコメント。自身にとって最終種目の200メートルに対してはは「試合の後半につれて調子が良くなるタイプなので、日本新は出せるかな。でも慢心はしないように」と自信をのぞかせながらも、気は抜かない。日本のお家芸復活へ期待を背負う17歳が更なる快挙を見せる。

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