競泳 ▽日本選手権 第1日(19日、東京アクアティクスセンター)

 8月のパンパシフィック選手権(米アーバイン)と9月の愛知・名古屋アジア大会の代表選考を兼ねる大会が開幕した。男子50メートルバタフライは光永翔音(しょうおん、中大)が23秒16で優勝した。

「優勝できて素直にうれしい」と喜びをあらわにした。スタートの反応はやや遅れたが、予選で日本タイ記録の23秒06をマークした勢いのままトップでゴールした。

 日大豊山高時代は野球部にも所属し、内野手として汗を流した。選手としての甲子園出場はかなわなかったが、二刀流の活躍が評価され、第105回全国高校野球選手権記念大会では入場行進の先導役を務めた。この日開幕した第98回センバツ高校野球大会には弟が出場する。山梨学院高の惺音(れのん)捕手は22日に初戦を控える。「僕も100メートルバタフライがあるので、優勝して弟に報告できるように。26日の2回戦は応援に行きたいので頑張ってほしい。ノーエラーで、ヒット1本打ってくれれば」と夢舞台に立つ弟へエールを送った。

 自身は幼少期から阪神ファン。現在の推しは森下翔太外野手で、WBCも全試合応援していたという。14日(日本時間15日)のベネズエラとの準々決勝では3ランを放った姿に「とても勇気づけられた」。

森下は同じ中大商学部の先輩。だが、面識はなく「水泳で頑張って、トップになれば会えると信じて頑張っている」と野球からは離れ、競泳一本に打ち込んでいるが、憧れの選手が競技の原動力となっている。

 高校までは潜在能力だけでインターハイ3冠など、成績を残してきたと語る。中大進学後は競泳ひと筋の生活となり、意識が変わった。「努力したら成長するんだな。自分を褒めたい」と入学後2年間での飛躍を実感した。基礎的なことからコツコツと積み重ね、この日の優勝につながった。勢いに乗る20歳が残り種目でも快進撃に挑む。

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