◆米大リーグオープン戦 ロイヤルズ―エンゼルス(19日・米アリゾナ州サプライズ=サプライズスタジアム)

 エンゼルス・菊池雄星投手(34)が19日(日本時間20日)、キャンプ敵地でのロイヤルズ戦に先発し、4回2/3を2安打1失点2奪三振で降板した。球数は64球だった。

 初回。1番インディアはカーブで二ゴロに仕留めたが、2番トーマスには1ボールからの2球目、93・5マイル(約150・5キロ)直球を中越えソロとされた。これ以上の失点は防いだが、またも“魔の初回”を改善できなかった。

 それでも、2回は変化球中心に10球で3者凡退と立ち直りの気配を見せた。3回は先頭トロに対してフルカウントからの6球目、カーブが高めに外れて四球。菊池は今季メジャーでも導入される“ロボット審判”でチャレンジしたが、判定はボールのままだった。その後2死二、三塁のピンチを招いたが、3番マルテをスライダーで左飛に仕留めた。4回には最速97マイル(約156・1キロ)を計測。5回は先頭打者にこの日3個目の四球を与え、その後2死一塁となったところで投手交代となった。

 菊池はこの日が侍ジャパンから再合流後の初登板。80球をメドに、開幕に向けた仕上げを行う予定となっていた。初出場となったWBCでは1次ラウンドの韓国戦に先発したが、初回に5球で先取点を許すなど一挙3失点。

3回6安打3失点のデビューとなった。本大会前の強化試合・オリックス戦でも初回に3点を奪われ、4回6安打3失点と立ち上がりの投球が不安定だった。

 連覇を狙った今大会の日本は準々決勝進出のベネズエラ戦で敗退したが、菊池は同戦の9回にリリーフ登板し、1回1安打無失点と意地のピッチングを披露した。34歳にして“オールドルーキー”になった菊池は試合後、「(代表に)合流してからいまいち調子が上がらず、采配面で使いづらい状況を作ってしまったかなと。申し訳なかった」と頭を下げた。

 その上で「(今回の経験は)財産ですね。すごく楽しかったですし、もちろん負けて悔しい。ただ、こうやって僕より10個も12個も年下の選手と交ざって練習することはなかったですから。彼らと一緒に練習することで僕も勉強になりましたし、本当に楽しい3週間でした」とし、「チームとしても(米国に来て)1試合だけで終わってしまったので、不完全燃焼だというところが正直なところだと思います。ただ、(日本代表は)『最初で最後』と言いましたけど、改めてJAPANのユニホームを着たことで、また4年後(WBCの次回開催は2029年か30年)に着たい、そういう思いになりました。4年後(なら)、39歳(になる年)になってますけど、『雄星が必要だ』と言ってもらえるような選手でありたいですし、WBCの借りはWBCでしか返せませんから」と熱い思いを吐露していた。

 メジャーのシーズンは今季で8年目。

エ軍に移籍した昨季は自己最多の33試合に登板し、渡米後最多の178回1/3を投げるなど先発ローテの柱となった。7勝11敗、防御率3・99だった25年から今年はさらに飛躍の一年にしたいところだ。

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