◆センバツ第2日▽1回戦 滋賀学園5―4長崎西(20日・甲子園

  滋賀学園は4番・吉森爽心三塁手(3年)の一打が、昨春逃したセンバツ1勝を呼んだ。4―4の5回無死二塁。

山口達也監督(54)のノーサインを確認して左打席に入ると、長崎西の背番号6の右腕・坂田啓太郎の初球ストレートを振り抜いた。前進していた右翼手の頭を越える勝ち越し三塁打。これが決勝点となった。「普通ならバントの場面なのに、任せてもらった。自分が決めてやろうと。相手もいい投手で甘いところに来ないので、初球を狙った」と胸を張った。

 昨春センバツは1回戦で浦和実(埼玉)に0―3で完封負け。夏の滋賀大会で敗れた後、下級生からレギュラーだった吉森が主将を任され、新チームがスタートした。だが、打撃不振に陥り、昨秋の県大会準決勝・近江戦の直前、副将だった藤川倖生遊撃手(3年)と主将を交代。吉森をより打撃に集中させるため、山口監督の親心だった。吉森もまた、好物のカレーライスとジュース、アイスクリームを「3年夏に引退するまで断つ」と誓い、スイングのキレを取り戻した。

 滋賀学園は2024年夏に8強入りしているが、春は17年以来、9年ぶり1勝。

吉森は「まずは初戦を突破できた。目標は優勝。チームを引っ張っていく気持ちに変わりはない」と現在は副将として、そして4番打者として、滋賀県勢初の甲子園Vを見据えている。(田村 龍一)

 ◆吉森 爽心(よしもり・そうしん)2008年7月29日生まれ、17歳。兄の影響で小学2年から野球を始める。愛知西シニアから24年、滋賀学園入学。1年秋から背番号5のレギュラー。178センチ、93キロ。右投左打。好きな言葉は「見返す」。

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