◆センバツ第3日▽1回戦 日本文理8―1高知農(21日・甲子園

 21世紀枠で選出され、春夏通じて初出場の高知農は、日本文理(新潟)に敗れ、甲子園初勝利はならなかった。後攻で0―4の4回1死一、三塁、6番・栗山典天(のあ)右翼手(3年)が、日本文理の先発右腕・染谷崇史(3年)から右前適時打を放ち、記念すべき同校の甲子園初得点。

だが、その後さらに点差を広げられ、聖地初勝利は遠かった。エース右腕の山下蒼生(3年)は8点を失うも133球を投げ抜き、観客の拍手の中聖地を後にした。

 これで21世紀枠での選出校は、一般枠での選出校相手の初戦で25連敗となった。2015年に松山東(愛媛)が二松学舎大付(東京)に勝利したのが最後。

 高知農は昨秋の高知県大会で8強入り。延長10回タイブレークとなった2回戦の土佐塾戦では1ー0で勝利し、準々決勝で明徳義塾に延長10回タイブレークの末に2ー3でサヨナラ負けしたが、粘り強い戦いぶりが評価された。昨秋の公式戦は2勝1敗。公式戦3試合での21世紀枠選出は、14年海南(和歌山)と18年膳所(ぜぜ、滋賀)、22年只見(福島)の4試合より少なく、公式戦2勝は海南と並んで最少となった。

 高知農は1947年に野球部を創部したが、ほどなくして廃部。99年に約半世紀ぶりに復活して現在に至る。2021年秋、22年春秋、23年春は部員不足のため、連合チームとして出場。新チーム発足時の選手は18人。

部員が地域で野球教室などを行って普及に務め、野球人口の減少に歯止めをかける活動を行ってきた。また施設面に恵まれていないことや、自然災害などの困難な環境のなか、指導者、部員が一体となって創意工夫していることも評価された。

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