◆センバツ第3日▽1回戦 日本文理8―1高知農(21日・甲子園)
12年ぶり6度目の出場となる日本文理(新潟)が21世紀枠で出場した高知農に大勝し、初戦突破した。センバツ勝利は2011年以来、15年ぶり。
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つないで、つないで、白星を奪った。日本文理の主将・渡部倖成三塁手(3年)はゲームセットの瞬間、拳を握り、笑顔で整列に加わった。10安打8得点の快勝劇。試合を終えたキャプテンは快活な表情で語った。
「小さい頃から見てきた甲子園。泥臭く、元気にやっていこうと、みんなには伝えました」
打線に火をつけた。0-0で迎えた2回先頭。中前安打を放ち、好機を演出。1死一、三塁、エースの染谷崇史(3年)の右犠飛で、先制のホームを踏んだ。5回、リードが5点に広がり、なおも1死三塁。左前適時打でダメを押した。
チームの「つなぐ」意識は、2009年夏の甲子園決勝で中京大中京を苦しめ、準優勝となった先輩たちからの“伝統”だ。一歩及ばず、9-10で敗れたが、9回2死から5点を奪って猛追し、ABCの実況アナが「日本文理の夏はまだ終わらな~い!」と叫んだあの一戦は、名勝負として語り継がれる。
渡部は言う。
「入学してから、そういう偉大な選手たちがいたんだと、ずっと耳にしていた。その先輩たちを超えないと、日本一にはなれない。日本文理の打撃は“つなぐ”バッティング。受け継がれていると思います。あの時、僕らは1歳でしたが、動画も新潟県人なら1度は見たことがあるし、県外の人も入学してから1度は見ていると思います」
大甲子園で先人の教えを実践し、そして勝った。
チームは甲子園入りの直前、徳島・阿南市で合宿した。地元の人々は温かくもてなし、阿波踊りを披露してくれた。するとナインも阿波踊りにチャレンジ。
2回戦は花咲徳栄が相手。「一戦一戦戦っていくだけ。日本文理の目標は全国制覇。自分たちの野球をしっかりとやっていきたい」と渡部。日本文理の春はまだ、終わらない。(加藤 弘士)










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