◆女子アジア杯 ▽決勝 日本1―0オーストラリア(21日、オーストラリア・シドニー)

 暫定FIFAランク6位のなでしこジャパンは、決勝で同15位のオーストラリアに、1―0で勝利。2大会ぶり3度目のアジア制覇を達成した。

 今大会の開催国のオーストラリアとは過去29度対戦し、13勝8分け8敗。前回は、ニルス・ニールセン監督の初陣である昨年2月のシービリーブス杯で対戦し、なでしこジャパンが4―0で快勝した。ニールセン監督は今大会準決勝の韓国戦(4〇1)と同じ先発メンバーで、アジア制覇をかけた一戦へ臨んだ。

 ここまでの5戦で28得点を奪いながら、失点はわずか1。攻守で圧倒してここまで勝ち上がってきた。しかし、相手の積極的な守備、攻撃での勢いがこれまでの相手とは異なり、接戦に。ボール支配率も互角の戦いとなり、決定機も複数作られた。

 しかし、この日も先に主導権を握った。前半17分、この日は左ウィングに入ったFW浜野まいかがMF長谷川唯のパスを後ろ向きでもらうと、エリア手前から反転しながらミドルシュートを放つ。相手GKも予想外だったのか、反応が遅れ、ゴール右に先制弾が吸い込まれた。

 試合終盤には基本布陣の4―3―3ではなく、3バックを採用。オーストラリアの反撃の芽を摘み、逃げ切った。

 紆余(うよ)曲折を経て、アジアの頂点に返り咲いた。ニールセン監督の初陣となった昨年2月のシービリーブス杯では初優勝。13年ぶりに米国を破る快挙も達成し、希望にあふれたが、以降は苦戦を強いられた。コロンビア、ブラジル、スペイン、イタリア、ノルウェーと戦った国際親善試合は2分4敗で、7月の東アジアE―1選手権では大会3連覇を逃した。しかし、11月のカナダ戦前にミーティング方法の変更などを試みると、コミュニケーションの問題などがクリアになり復調。今大会は大会を通じて攻守で圧倒し続けた。

 準々決勝のフィリピン戦で勝利し、10大会連続のW杯出場を決めた後も、ニールセン監督と選手の口からは「アジア杯での優勝」への思いが多く挙がり、W杯出場はあくまでも通過点であることを強調していた。アジアを制し、次の目標は当然世界一。指揮官が就任時に掲げた目標へ、大きく前進する優勝となった。

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