J2北海道コンサドーレ札幌が、今季ホーム初勝利で初の連勝を飾った。J2甲府戦は前半24分、MF木戸柊摩(23)が“リーグ戦初ゴール”となる決勝点を決め、1―0で勝ち点3を手にした。

加入2年目の今季、開幕から全7戦でボランチとして先発。中核としての自覚を胸に、こだわってきた「結果」をようやく形として示した。

 木戸が狙い澄ました一発で流れを変え、札幌を今季初の連勝へと導いた。開始2分に相手シュートがクロスバーをたたくなど、劣勢の中、巡ってきた前半24分の好機。右からティラパットが出したパスに、木戸が右足を合わせた。「巻いてファーに流した」弾道は、弧を描くようにゴール右隅に吸い込まれた。「狙ったところに蹴られたのは練習の成果」とほほ笑んだ。

 よりゴールに近付いた位置で躍動した。ルーキーの川原颯斗(22)とボランチを組んだ。守備は相方が主導し、木戸は「もう1個前でプレーした」と攻撃的役割を託された。ふだんの位置では「無回転気味に打つことを意識していた」。前めに入ったこの日は、シュートの球種を「流し込んで打つ」に変え、昨年6月の天皇杯・JFL大分戦以来となる2得点目を決めた。

 「蹴り分けられるのも技術の一つだと思うので」。居残り練習で養ったものを体現した木戸の姿に、川井健太監督(44)も「コースを狙っていいフォームでいいインパクトをすれば、そんなに速くなくても入る。彼の中でいいシュートという定義を変えられたんじゃないか」と選手としての幅が広がったことを喜んだ。

 決勝弾を決めた23歳は前節7日の松本戦で右くるぶしを痛めていた。週中は「温泉は好きなので」と毎日通い、温冷の交代浴で治癒に努めた。試合前に痛み止めを飲んでの出場も「試合に入ったら気にしないでやれたので。最後まで出し切って絶対に勝ちたかった」と、最後は左足がつるまで走り続けた。

 木戸が目指すのは「チームを勝たせられる選手」。有言実行に「自分の得点で試合に勝つのは、すごく良いものですね」と笑った。(砂田 秀人)

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