◇JFLカップ東グループ第1節 沼津2―1YS横浜(21日・ニッパツ三ツ沢球技場)

 アスルクラロ沼津が開幕戦で逆転勝利を飾った。YS横浜とのJリーグ復帰を目指すチーム同士の対戦で、前半3分に先制されたが後半12分、元日本代表FW川又堅碁(36)が右足で同点弾を決め、同45分には途中出場のMF藤井建悟(23)が決勝弾を決めた。

J復帰を託された篠田善之新監督(54)は初陣を飾り、幸先のいいスタートとなった。

 沼津のヒーローになったのは、サポーターが忘れかけていた23歳だった。1―1で迎えた後半45分、藤井はDF三原秀真(24)とのコンビネーションで生み出したチャンスを逃さず右足でミドルシュート。低い弾道でゴールネットを揺らし、勝ち点4を呼び込んだ。

 「久々に勝って最高です!」。アウェーのサポーター席前で絶叫した藤井には、燃えるものがあった。クラブがSNSで募った「1stゴールを決めるのは誰!?」の予想を何度見ても自分の名前がない。後半30分に投入されたチャンスを生かさないわけにはいかなかった。胸を張り「ファーストゴールではなかったけど、決めました」とアピールした。

 一発目を決めたのは、もう一人の「けんご」。川又が相手守備陣との駆け引きを制して右足で流しこんだ。ベテランは前半にオフサイドの判定となった自身の幻のゴールを悔やみつつ「(藤井に)もっていかれましたね。

2点決めたかった」と苦笑いした。

 篠田監督は初陣勝利を喜びながらも前半を「最悪の45分」と表現。「この先、簡単にいくゲームは一つもない。もう一度反省を提唱したい」と気を引き締めた。

(甲斐 毅彦)

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