◇明治安田J1百年構想リーグ第8節 清水3―1広島(22日・アイスタ)

 清水がホームで広島を3-1で下し今季初の3連勝を飾った。前半19分にチーム最年長のDF吉田豊(36)が5年ぶりのゴールを決めて先制。

後半39分に1点を返されたものの、前半21分にFW呉世勲(27)、後半21分にFW北川航也(29)が追加点を決め、今季最多の3得点で、5試合ぶりの勝ち点3を手にした。

  チーム最年長の一撃がスタジアムを沸かせた。北川のシュートの跳ね返りがペナルティーエリア外の左サイドへ。「枠に入れる」意識で、吉田が利き足ではない左足を振り抜くと、低い弾道でネットに突き刺さった。得点は5年ぶり、アイスタでは、2013年のプロ初ゴール以来だ。

 「決めた瞬間に何をやればいいか考えていたら、意味不明なガッツポーズになっていた」と苦笑いした。中腰で両腕を振ったが、喜びのあまり、本人にも謎の行動だった。

 チームにとって前半の得点は今季初。決定力に苦しんでいた中での一発に吉田孝行監督(49)は「特に前半は完璧」と評価し、先陣を切った最年長DFに対しては、「年齢じゃないことを証明してくれた。ムードメーカーですし、お手本になる選手」と称賛した。

 吉田は、最終ラインの左サイドバックとして開幕から8試合連続フル出場。昨季は4月に肉離れで約3か月離脱する悔しさも味わったが、「年齢だからこれくらい、という考え方だと落ちていくだけ。

練習はけがに気をつけながらも追い込んでなんぼ」と言い切る。

 昨季まで清水に在籍していた1歳上のMF乾貴士から姿勢を学んだ。年齢の話になると「やっぱり、きついよ。だからやんなきゃいけない」と言われ、取り組み方にも影響を受けていた。「サッカー小僧で、本当にサッカーが好き。その上で走り続ける。その向き合い方は大きかった」。次の世代へ見せるため、アラフォーになっても、走り続ける理由が、そこにある。

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