◆センバツ第5日 ▽1回戦 東北5-1帝京長岡(23日・甲子園

 3年ぶり21度目の出場となった東北(宮城)が初出場の帝京長岡(新潟)に5―1。ダルビッシュ有(現・パドレス)を擁した2004年大会以来となる春1勝をもぎ取った。

 東北は初回2死満塁から2者連続で押し出し四球。2点を先制すると、2回には犠飛で3点目。なお2死二塁では進藤翔愛(3年)の右前打で4点目を奪った。

 進藤は4点リードで迎えた9回1死。帝京長岡・新井一平(2年)が放った右中間への大飛球に飛びついて好捕。抜けていれば長打は確実だったが、ピンチを未然に防いだ。

 その進藤が感謝しているのが、佐藤洋前監督だ。元巨人の同監督は昨年11月に、さいたま市内の病院で急性大動脈解離のため63歳で死去。東北高、電電東北を経て84年ドラフト4位で巨人に入団した佐藤さんは、94年まで巨人でプレー。その後、アマ野球の指導者に転身し、22年からは東北高の野球部監督に就任。昨年8月に退任するまでチームを指揮した。

 進藤は前監督に対し「自分で言うのはどうかと思いますが、自分は佐藤(前)監督からも、かわいがられていたと思います。

打てる選手ではなかったのですが、ずっと試合に出し続けてくれたり、うまくいくまで教え続けてくれた」と思いを語った。

 チームは23年にセンバツに出場も初戦で山梨学院に1―3で敗れた。当時は、進藤の兄・愛輝さんが野球部に在籍していた。兄弟にとって恩師にあたる佐藤前監督のためにも、勝利が欲しかった。「3番・中堅」で先発し4打数2安打1打点。22年ぶりの春1勝に貢献した進藤は「絶対に、洋さんにも結果を見せようと頑張りました」と胸を張っていた。

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