朝つくった弁当が、昼にはいつもと違う―。そんな小さな違和感を覚えた人が増えているようだ。

 パナソニック株式会社が実施した「お弁当に関する調査」によると、週1回以上手作り弁当を作る20歳以上の男女524人のうち、約27%が「2025年6~9月の夏に、弁当が傷んだ、または味やにおいがいつもと違うと感じる回数が増えた」と回答した。近年の猛暑が、弁当の品質に影響を及ぼしている実態が浮かび上がった。

 さらに、「酷暑をきっかけに食中毒対策への意識が高まったり、行動するようになった」と答えた人は約47%にのぼり、衛生管理への意識変化も広がっている。

 背景にあるのは、気温上昇による細菌の増殖リスクだ。同社は弁当作りの基本として「温度」と「水分」の管理を挙げる。ごはんは完全に冷ましてからフタを閉めることが重要で、熱いまま密閉すると蒸気がこもり、傷みやすくなる。時間がない場合は一度広げて冷ますなどの工夫が有効とされる。

 おかずについても、中心までの十分な加熱に加え、水分をしっかり飛ばし、汁気を切ることがポイントだ。水分が多いほど菌が繁殖しやすく、特に気温の高い時期は注意が必要となる。

 春先でも気温が上がる日が増える中、従来は夏場だけと考えられていた弁当の食中毒対策は、より長い期間での意識が求められそうだ。

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